2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

粛々と片付ける

今期締め括りの仕事に勤しむ。その合間には逃れられない会議がぽつりぽつりと入っている。深く息を吸い込んで慎重に片付けていく。油断すると息ができなくなるから。 職場の大きな木から聞こえてくる蝉の声は、みんみんじいじいと喧しいものばかりである。涼…

緑と赤ならノルウェイの……

「芸術手帖」最新号の赤と緑のあざとい配色の表紙に引っかかってしまう。狙うところ、仏像の次は神社ですか? 中はそれなりにおもしろい。東京国立博物館では「伊勢神宮と神々の美術*1」という企画展が開催中である。で、表紙の赤い服を着ている人はおつれあ…

マン・オン・ワイヤー

1974年8月、ワールド・トレード・センターのツインタワーにロープを張って綱渡りをしたフランス人がいた。 当時「史上、最も美しい犯罪」と称されたこの大道芸の一部始終を、関係者のインタビューと再現映像、当時の写真を組み合わせて再構築している。見所…

曇り空をパノラマで撮る

ハードウェアとしての性能でいえば、iPhoneのカメラは「ついているだけましでしょ」レベルであろう。本格的なデジタルカメラが裸足で逃げ出すようなものすごいスペックを誇る他社ケータイのカメラに比べるべくもない。しかし、iPhoneの素晴らしさはアプリ次…

手を離れる

ひとまず開放感に浸っている。 ストレスが溜まると物欲として発現する。その結果がこんなことに@左写真。職場自室の机上はちょっとした第三新東京市のようになっている。そもそも部屋の中はフィギュア多めで不思議な空間になってしまっているのだが。 夕飯…

家に籠もって自転車妄想

キーボードを叩きまくる。最近、こればかりを書いているような気がする。目の前には写真のような風景、じゃない、文房具やその他諸々があるだけ。外に行きたくても行けなかった一日。窓から見える青空が恨めしかった。 id:roy-tさんのところでtikitがさらな…

週末なのに上京

夏休みの週末に新幹線になど乗るものではないと少しだけ思った。わざわざ選んで乗った500系のぞみはほぼ満員で家族連れ多し。普段のビジネスマンが大半の車内とは雰囲気がまるで違う。なにより騒がしくてやりきれない。 午後は渋谷にある同業他社で集会のよ…

天神さん

実家からの帰り、大阪天満宮に寄ってきた。今日、明日は天神祭*1である。東京に勤めるようになってからは初めてである。それ以前は自転車を走らせてよく見物に行っていた。 天神橋筋商店街を練り歩いた各町の御輿が、次々と天満宮にやってくる。地域への愛着…

崖の上のポニョ

「大ヒット上映中」からちょうど1年後、自宅で密やかに観た。そして最近のジブリはどうも好みに合わないことをあらためて確認した。 宮崎駿というビッグネームを前にして、ファンを公言し賞賛してやまないか、それとも大衆と自分は違うのだと格好をつけるの…

文字通り隠れた太陽

安閑なはずの水曜日に新たな会議が入る。急に降ってわいた新しい役職が足枷に化けた。日食でも見て、少しでも和んでから行こうと思っていたのに、厚い雲の向こうの太陽はついに姿を見せずじまいに終わった。日食の風景を針穴で撮る野望はついえた。NHKの中継…

散歩のネタを得る

「散歩の達人」の最新号は漫画やその作者に縁のある土地を散歩するという特集を組む。「東京人」に比べて、ほとんど買うことのない「散歩の達人」であるが、この号はたいそうおもしろそうである。 巻頭の「サザエさんのリアル世田谷生活って?」に始まり、「…

宇宙を思いながら下北沢

ニール・アームストロングとバズ・オルドリンがアポロ11号で月面に着陸した日からちょうど40年、とニュースが報じていた。その二日後には日本で皆既日食を見ることができる。今週はすっかり宇宙づいているとこじつけてみる。 夜、顧客と下北沢で暑気払いの宴…

世田谷の中心で満腹を叫ぶ

@nak家の新居にお呼ばれをして楽しい二日間を過ごした。以前は町田と川崎でご近所さんであったが、今は同じ世田谷区民*1である。距離にして約6キロ、自転車を二十分ほど走らせると到着する。以下、二日間の出来事を備忘録として記す。 ロデオで行った方がウ…

急な空き時間で、つい。

エンドレス会議な一日、のはずが、思いがけず早く解放された。これは儲けたとばかりに大急ぎで渋谷に出かけることにする。なかなか見る機会を得ることができなかった西川美和の「ディア・ドクター*1」にやっと行けた。夜の部でも半分くらいの入りだった。前…

漫画2連発の夜

楽しみにしていた『PLUTO』が終わってしまい残念に思っていたところ、浦沢直樹の新作である『BILLY BAT』(講談社)が刊行開始されていた。下山事件をどう裁いていくのか、お手並み拝見といったところか。 今春、アニメ化されたオノ・ナツメの『リストランテ…

きょうのできごと

先週くらいから早寝早起きを心がけている。深い意味はない。早寝といっても努力目標は2時だから、起きる方も推して知るべし。でもこれまでどこかに消えていた「午前」が私のものになった。 あいかわらずキーボードを叩きまくる。 合間に大リーグのオールス…

どうざはつする

上半期のゴールがようやく見えてきた。梅雨も明けたし。でも重い荷物はまだ背中の上にある。いつまでも何をやっているのだか。 昨日のこども店長、意外にも、ではなく、順当に不評を買っていたことを知ることができた。好きな人もいるだろうから、そのへんは…

なんとなく癇に障る

シーズン開幕当初の速さがすっかりなくなったと思ったら、鈴鹿から札束で奪い取ったF1開催権を財政難からあっさり手放したりする某巨大自動車企業のCMに登場するこども店長*1が癇に障る。出てくると胃の腑の奥が熱くなる*2。昔からこましゃくれたのがと…

恵比寿で豚

夕方までキーボードを叩きまくる。その後、恵比寿に出かけて、風邪をひいて熱を出している人と単身者の懊悩を語り合う。場所は豚料理の専門店*1で、豚しゃぶとかラード御飯とか、そういうものをおいしくいただいた。 帰ってきてニュースを見たら、三軒茶屋で…

耳の痛い言葉

相変わらずデッドライン越えの仕事を抱えている週末。椅子に座り続けるのは苦痛ではないものの、集中力が持続するのには限界がある。時々息抜きで昨日届いた「monkey business」掲載の村上春樹のインタビューを読んでいると、こんなことを言っている。 とに…

ローカルゆえにグローバル

札幌宮の森美術館*1で開催中の「森山大道写真展 北海道<序章>*2」(図書新聞)のための写真集が刊行された。森山が1978年に北海道で撮影したモノクロ写真を中心に組んでいる。 「アレ、ブレ、ボケ」でセンセーショナルに売り出した森山が、やがてスランプ…

爺の余生を考える

私のではない。たぶん残りの方が少ないとは思うけれど、まだしばらくは考えない。 iPhone3Gのことである。もはやカメラ付き電子辞書兼音楽再生機になってしまった初号機をどうするか。少し前にGPSロガー*1のことが近しいところで話題になっていて、行動の記…

今日の自炊君

もはやこのタイトルでのエントリーもめっきり減ってしまった今日この頃、というか、ここ1年半。 いつも炒める時に崩れてしまう豆腐の代わりに、厚揚げでゴーヤチャンプルーを作ったということを記録する。それだけ。写真すら撮ってないし。この料理だけは豚…

三角形

目覚ましが鳴ったのに気付かず、朝は際どいタイミングの起床になった。職場まで徒歩五分の地の利を生かす。セーフ。 やらなければならないことを相変わらず背中に背負いながらも、楽しみにしていたものはがっちり確保に走るいつもの困った性分である。ただし…

今日の新幹線の友

でかける直前にMacBookに繋いだままのiPhoneを強制再起動させたら、SMS/MMSが全部闇の彼方に消えてしまった。なぜ? 新大阪発ののぞみで東へ向かう。昼の遅い時間帯はN700でも空いているから、極めて快適な時間を過ごせる。上野千鶴子の『セクシィ・ギャルの…

出たとこ勝負

針穴写真を撮り始めて、7年か8年くらいになる。時間だけはけっこう経っているのに、経験値の蓄えのいたって少ないのが問題である。もうちょっといろいろなところに自覚的内省的であればいいのだろうが。 だからできあがりがなぜこうなっているのかがよくわ…

夏休みの宿題

京都で貴重なものを見せてもらう日。考えるべきことが多く、いつも宿題を出された小学生のような気持ちで帰ってくる。すぐに取りかかりたいけれど、すぐにはできそうにない夏休みの宿題みたいである。 というか、ほんとうの宿題も一つ出されたのだった。

あなたの仕事は何ですか

東京都議選が始まった。もちろん大阪府民@世田谷な私には無関係である。ただ大きな声は嫌でも聞こえてくる。 三軒茶屋駅のあたりを歩いていると、与党の誰かが声高に演説している。ちょっと聞いてみると、野党の悪口しか言っていない。それって何なの? 他…

散佚はこうして

趣味性の高い書籍や雑貨を置いている京都の恵文社一乗寺店*1。昨年の5月、瀬野里美さんの針穴写真展*2で初めて訪れて、近所にこんな店がほしいと思わされたところである。 その店のサイトを時々眺めている。そして今、とても興味深い資料が売り出されている…

機械と向き合う一日

一日家に籠もってキーボードを叩きまくっていた。でもデッドラインに間に合わず、ごめんなさいメールを送る。やれやれ。 iPhone用の英和和英辞典のアプリを購入した。あまり使わないけれど、時々必要になる。あの傑作アプリ「大辞林」を作成した物書堂謹製の…