2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

三月も逃げた

あっという間に今年も三ヶ月が過ぎ去った。年度末に決定的な何かをなさなければならない職種ではないものの、今日と明日では明確に違う期間に切り替わる。 花曇りというにはいささか雲の多すぎる一日だった。夕方になって近所の万博公園にでかけてきた。普段…

秀吉も愛でた桜

平安時代に創建された醍醐寺*1は、慶長年間に豊臣秀吉が催行した「醍醐の花見」で名高い。満開も近いとのことででかけてきた。そして圧倒された。 短い参道に続く総門を抜けると、右も左も桜、桜、桜である。広大な敷地が見事に桜色に染まっている。およそ八…

きょうのできごと

寒い。が、まともな冬物はすべて東京である。中途半端な出で立ちででかけることになった。駅までの自転車でもはや限界。 阪急と地下鉄を乗り継いで、上本町まで行く。ここに来るのはいつ以来だろうか。そこで人と会い、小一時間ほど話す。 せっかくの近鉄沿…

国宝漬け

今日も奈良へ。古臭い物が見たいと所望する娘を引き連れてでかけてきた。王道の国宝巡りとあいなった。 1 興福寺*1 今春、国宝館が改装されて、内部の仏像がガラスケースなしの状態で展示されるようになった。八部衆や十大弟子などを遮るものなしで生々しく…

顔がたくさんあるものを愛でる

奈良県桜井市にでかけてきた。この地にはまだ拝んだことのないスーパースターがおわします。やっと、会える。 桜井駅からバスで十分ほど揺られた後、息を切らしながら少し険しい山道を登ると、聖林寺*1に到り着く。奈良時代に創建された古刹である。この寺に…

狂った果実

唐突かつ衝撃的な終わり方に吃驚した。それ、あり? 「太陽の季節」も「狂った果実」も石原裕次郎のイメージが強い。しかし、それと同じくらい長門裕之、津川雅彦兄弟の妙な存在感が気になって仕方がない。ありていに言えば、皆、苦手……。俳優の台詞や態度に…

EXPO'70パビリオン

今月開館したEXPO'70パビリオン*1にでかけてきた。 「1970年の日本万国博覧会当時の出展施設であった鉄鋼館を利用し、博覧会の記念館として公開します(公式サイト)」との惹句は、万博好きにはたまらない。広い記念公園内に残る数少ない当時の施設*2をこう…

予約したはずが

「しとしと」と書いたら、つい使徒を思い出してしまう。 大阪には自転車を持って帰るつもりにしていたので、少し余裕のある時間ののぞみを予約していた。しかし、雨が「しとしと」降っているので、丸腰でさっさと帰ることにした。それで予約を早い時間帯のに…

Tokyo Pinhole Today

年度末、締切が目前になった仕事をあれこれとこなす。いや、処理する。空がどんどん暗くなってやがて雨が落ちてきた。 夜になって四谷三丁目へ赴く。 5月末にルーニィで開催される針穴写真の企画展「Tokyo Pinhole Today」に参加させてもらうことになり、そ…

めし

小津映画で神棚に祭り上げられるほど神格化された原節子が、成瀬巳喜男の作品で所帯やつれした妻を演じるおもしろさがまずあった。冷たい夫の態度に飽き飽きし、やさぐれてふてくされた表情を見せる原に、初めて血の通ったものを感じたように思う。とはいえ…

強風の日に

年度内の新規顧客獲得大作戦はすでに月初めに終了した。今日は新年度を睨んだ全社挙げての獲得催事があった。ところが、未明からの強風警報のために、中止になってしまった。ただそれを伝える術がないため、知らずにやってきたお客様をもてなすべく、通常の…

時をかける少女

走る少女の姿を追いかけるようにあの主題歌が流れてきて、一気に映画の中に引き込まれる。 1983年に公開された大林宣彦監督による同名作品の設定をほぼ受け継ぐ形で物語が紡ぎ出される。主人公はかつて原田知世が演じた芳山和子の娘あかりであるし、和子を取…

サヨナラは悲しい言葉じゃない

明日は会社全体の大きな催事(契約満了の顧客絡み)がある。ただそれには出席しなくてもよいので、実質的に今日が彼らとサヨナラの日となる。午後から所属部署内でのセレモニーで忙しく駆け回る。夜は新宿の某ホテルでパーティーがあった。お元気で。 テクノ…

江ノ電で巡る

まもなく契約関係の終了する顧客達と遠足にでかけてきた。行き先は江ノ島、鎌倉である。 小田急には江の島・鎌倉フリーパス*1というフリー切符があることを教えてもらう。往復(乗車駅と藤沢間)と江ノ電乗り放題の乗車券がセットになっている。こんないいの…

町田をポタる

お日様に誘われて、午後からtikitを持ち出した。なんとなく懐かしい思いに駆られ、久しぶりに町田あたりを走ってみることにした。 東急田園都市線で市が尾まで移動し、そこから鶴見川沿いに鶴川方面を目指した。かつてよく走っていた道の景色はほとんど変わ…

デジタルで針穴

なんだか量販店に行く度にフィルムの販売コーナーが狭くなり隅に追いやられているような印象のある今日この頃である。現像代はますます値上がりし、フィルム自体の生産も縮小の一途を辿っているように見える。ただちになくなるようなことはないだろうけれど…

台風クラブ

早世した相米慎二監督の代表作。前に紹介した『オールタイム・ベスト映画遺産200 日本映画篇』でも堂々第10位にランクされている。1985年。 東京近郊のある街の中学校が舞台になる。台風で一晩校舎に閉じ込められた中学生達の情動が描かれている。相米監督の…

きょうのできごと

前日、配達されなかった荷物を受け取るべく、日曜日にはあり得ない早起きをして待機する。無事に到着。 もう使わないカメラ*1を処分することにした。箱詰めして新宿へ赴く。 マップカメラ*2に持ち込む。見積もりしてもらう間、西新宿あたりを散策した。 買い…

ぺん

久しぶりに散財する。 よからぬことを企んでいるのだけれど、それがうまくいくのかどうかは定かではない。 本体とレンズとマウントアダプタを別々の店で注文したものだから、宅配便業者がまちまちでややこしいことになった。これまでは黒猫が比較的まともで…

やれやれ

2年任期のお役目がようやく終了する*1。会議の数が減るのがなにより嬉しい。目立つところに座らなくてもよくなるし。夜は年度末の全体慰労会がある。5年目にして初めて出席する。大勢の中でまずい料理を食べてもつまらないから、これまで欠席を決め込んで…

太陽の塔を愛でる

奈良か京都にと思いながら、冴えない空模様に負けて家から出られない。せっかくの梅の季節なのに。ちょっとした梅林のある万博公園に出向き、早春の忘れ物を取り返した気になる。やっとまともに梅を見た。 梅林では、毎度のことながら、ごついカメラと三脚で…

サマーウォーズ

なんでブルーレイ版はあんなに高い値付けをするのだろう。DVD版のおよそ倍である。よほどの趣味人しか見ないようなおまけディスクはいらないから、本編だけで安価にすればいいのに。と、ひとしきりぼやいたところで本題へ。 昨日のエントリーに書いたアニメ…

もうすぐ公開のあれ

今週末から「時をかける少女」が公開される。1983年、1997年の実写版、2006年のアニメ版に続いて、4度目の映画化である。1作目、2作目の原作は筒井康隆の同名小説だが、アニメ版と今作は1作目を受ける形で物語が紡ぎ出されている。いずれも高い評価を得…

四国が呼んでいる

今はなき関西の情報誌「Lマガジン」を出していた出版社から刊行されている「Meets Regional」。これまた関西中心の紙面構成であることには変わりはないのだけれど、時々、その周辺地域の特集を組むこともある。今月号は四国*1を扱う。 関東の人に聞くと、旅…

高速道路を歩く

今月末に開通する首都高速中央環状線山手トンネルの中を歩いてきた*1。自転車仲間の@nak(あ)さん*2に誘ってもらった。 東京では車に乗ることのない私には、首都高速がいったいどのように張り巡らされているのか、さっぱりわかっていないのだけれど*3、普段…

生きる

[DVD]" title="生きる [DVD]" class="asin">印象としてアクションっぽいものが多いと感じている黒澤明の作品の中にあって、よい意味で地味な映画で、それがとても好もしかった。 絵に描いたようなお役所仕事をする公務員が、やがて自らの死期を知ることをき…

しばらくしたら忘れるような日

特に語ることのない会議漬けの一日。気晴らしに暗くなりかけてからtikitであてもなく走り回る。駒澤大学駅近くの中川家でカレーうどんを食べた。夜はThis is itを観た。

紀子の食卓

「愛のむきだし」(園子温監督)がおもしろかった*1ので、棚にしまい込んでいた「紀子の食卓」を引っ張り出してきた。これまた二時間半の長尺で、いくつかのチャプターに分けられているのも同じである。しかし、「愛のむきだし」(こちらは4時間)のように…

多摩川の空

新規顧客獲得大作戦も今日も一段落する。残るは後始末の会議とか雑務処理とか。確かに面倒な作業だけれど、それをしないと死活問題だから、少しだけ張り切って片付けることにしよう。 夕方、少し早めに解放されたので、ポケロケに乗って多摩川まで走る。世田…

秋津温泉

岡田茉莉子の映画出演百作記念作品である。監督は後に岡田と結婚することになる吉田喜重。だからかどうかは定かではないが、岡田茉莉子を美しく撮ることに専念した映画のように見えた。淡いカラーの色調が美しく、岡田の和服コスプレを堪能することができる…