心思

新幹線オフィス

この春で単身生活丸6年となる。大阪と東京の往復は、飛行機と夜行バスをそれぞれ1度使っただけで、その他はすべて新幹線に乗っている。飛行機は怖い*1、バスはつらい*2、とそれぞれに理由はあるが、なにより新幹線が好きであるということが大きい。車中の…

窓の向こう側の青空

紙を配る/じっと見守る/紙を集める この繰り返しの一日だった。単調な時間が過ぎていくけれど、紙を配られる側には人生を賭けた日であり、あれやこれやの気遣いで簡単な仕事ではない。大過なく終えることができ、ほっとする。窓からはとても綺麗に晴れ渡っ…

下北沢で縁を思う

来月故国へ戻る顧客二人の送別会が開かれる。自転車ではなく、世田谷線と小田急線で下北沢へ向かう。金曜日夜の若者の街は人であふれかえっていた。 毎年いろいろな国から来る人と出会い、この季節にお別れをする。中には、というより、大半の人とはもう二度…

不在を感じる

今日は自分の実家へ赴く。子供の頃から20年近く住んでいた家である。つい2年前の正月には父もこの家にいて、一緒におせち料理を食べたり、テレビを見たり、馬鹿話をしたりしていたのに、今は額縁の中の写真になってしまっている。 去年の正月だって、もう父…

私が守る「もの」

21世紀も最初の節目の10年目になった。ぐんぐん時間が流れていく。 ここ数年の年頭の誓いはもっぱら「早寝早起きする」であった。そしてことごとく敗れ去っている。「早寝早起き詐欺」もいい加減にしなければならない。できないことは言わないでおこう。 で…

ぎりぎりあと30分

閉塞感いっぱいのまま2010年を終えるのもあんまりなので、取り急ぎ。 今年一年、私を幸せな気持ちにさせてくださった皆様、どうもありがとうございました。明日からの新しい年も、無茶はしても無理はせず、ぺたぺたと進んでいこうと思います。よいお年をお迎…

孤族の国

朝日新聞が26日から連載している「孤族の国」が強烈である。諸般の事情から一人で生きていくしかなくなった人たちの末路あるいは今が冷徹に記事にされている。ネットでも一部を読むことができる(リンク先、追加しました)。 55歳、軽自動車での最期 「…

電球で暗くなる

うちには昔ながらの裸電球を使う照明器具がいくつもある。それで昔ながらゆえよく切れる。その度に近所の店に買いに走っていたのだけれど、その電球がエコだか新技術だかで長寿命のものにどんどん置き換わっている。先日買ってきたのは最新のLED電球ではない…

年賀状で一年を振り返る

年賀状作りに勤しむ。ずっと以前はつれあいと協力して、餅つきよろしく、プリントゴッコでぺったんぺったんとやっていたのが、今ではマック以外で作ることなど考えられなくなった。すべてを手書きなんて夢のまた夢。 今年は郵政グループ謹製「はがきデザイン…

売れるのか

水曜日の午前中にはプレゼンのようなものがひとつある。時間が来て、その場所に向かっていると、職場の敷地内にある書店の店員がなにやら店頭に机を出して本を山積みにしている。狭いところで通りにくいぞと思いながら、何を積み上げているのか、見る。 あ、…

あまたの年賀欠礼

2週間、3週間ぶりに大阪に戻ってくると、けっこうな数の郵便物が溜まっている。たいていはダイレクトメールのようなどうでもよいものなのだけれど、その中にとても大事な郵便が紛れていたりして慌てさせられる。 今日も帰宅後にまずそれらをチェックすると…

猛虎妄想

虎終戦。 8月下旬あたりから繰り返された既視感のある負けっぷりだった。かつての暗黒時代だと、初夏の頃にはもうすっかり忘れて生活できた。近年のように中途半端に最後まで粘られると、ダメだった時のダメージが大きすぎる。 早々に監督以下の留任が発表…

さよならiPhone

釣りっぽいタイトルだなぁ。 大好きなデジタルガジェットとお別れするはずがない。日常生活の中でもはや手放すことはできない。さよならを言ったのは、もう使うことのない旧機種である。手元には初代iPod touch / iPhone3G / iPhone3GS / iPhone4と見た目よ…

瀬戸内ポタ反省

しまなみ海道ととびしま海道はいずれまた訪れることがあるだろう。反省会。 【しまなみ編】 広島側をショートカットするため、尾道ではなく三原で新幹線を下車した。三原駅から港までは200mくらいの距離である。11時48分に駅に着いて、12時ちょうどの高速船…

何年ぶりかのパソコン誌

かつては月に何冊もマック系月刊誌を買っていた。発売日前日にわざわざ日本橋にまで車を飛ばして行っていたほどである。 それらから得た知識は以降の仕事(や趣味)で大いに役立ったのは言うまでもない。しかし、新しいものを追いかけることをだんだんとしな…

電子書籍【専用】端末

アマゾンのキンドルが日本語に対応するとかでニュースになっていた*1。ソニーやシャープも電子書籍端末の投入を予定しているという。 しかし、思うのである。やっぱり日本ではそれほど売れないだろうなと。 ただでさえ活字離れが叫ばれているのに、活字しか…

グレーのロマンスカー

あまりよい予報ではなかったので、一日家で過ごすことにして、いつものような仕事をする。夕方になっても降る気配はなく、蒸してはいるものの窓からは青空ものぞいている。気晴らしにポケロケで近所を走ることにした。 小田急線沿いで一休みをしていると、見…

てのうらを返す

またたくまにすっかり様子の変わるさまを表す。露骨に態度を変えるさまを表す。(『日本国語大辞典』第2版) 昨夜はイタリアが予選で敗退するのを見た。フランスも敗れ去り、イングランドは苦戦し、スペインも今日どうなることやら。どうにも欧州の強豪が冴…

雨が降ったら

煩悩が消える、いや、薄まるのだろうか。少なくともどこかへでかけたいとか、何かをしたいとか、そういう欲求は確実に消え失せる。だからといって仕事が多いにはかどるかというと、それはまた別の問題なのだった。

木曜日の山

新年度のプレゼンのようなものが今週から始まった。昨年下半期のような一日五つという無茶な組み合わせが解消されたのは嬉しい。というか、もう体力的にそれは無理。木曜日の三つだって、けっこうな体力の消耗を感じる御年である。いきなり喉も嗄れる。やれ…

6年目の春

東京にやってきてちょうど5年が経った。そして今日から6年目が始まる。ぼちぼちと、ね。

ガオーッと吠える

喪中ゆえ新年のお祝いもなく、静かに2010年を迎えた。 寒風吹きすさぶ中、つれあいの実家のあるポートアイランドまででかけてきた。ポートライナーの車両がすっかり現代風になっていて見違えるようだった。御馳走でお腹がくちくなる。せっかく三宮まで出てい…

今年を振り返る@09

年の暮れにこの一年で印象深かった非日常的事物を並べてみる(「続きを読む」で無駄に長いのが出てきます)。今年もあちらこちらでおつきあいくださった皆様に心より感謝いたします。どうぞよいお年をお迎えください。

宿替えに傾く

なんとなく引っ越ししたい気分が高まってきている。もうちょっと広いところに移りたいと思って、物件探しを始めると、ぜんぜん関係ないところまで見始めて、肝心のところがいつまでも絞り込めない。もっとも今日明日にでもというほど急いているわけでもなく…

イイフウフノヒ?

誰もいない日曜日の職場で午後を過ごす。低い雲が垂れ込める景色を眺めながら、本を読んだり、仕事を片付けたりする。 ニュースで今日が「いい夫婦の日」であることを知る。そのうちこの国では365日全部が何かの日になるのだろう。頑張ってください>誰に…

久々の川上弘美を噛み締める

初期の川上弘美の作品はたいてい好きである。『物語が、始まる』『神様』『蛇を踏む』『溺レる』などなど。子どもを折りたたんで箪笥にしまうとか、ちょっと不思議な感じがよい。ところが、『センセイの鞄』あたりからは手慣れた感のようなものが感じられて…

虎の妄想

阪神はいったいどういうチームになるのだろうか。東や北の方でやっている試合そっちのけでそのことを思う。なんだか夏頃に遊んでいた野球ゲームのようなチームになりそうな予感。

美しい言葉

品川駅構内の書店で「美しい言葉」と大書した表紙を見かける。「BRUTUS」だ。どういう切り口で捉えているのか、たいへんそそられる。 文学関連は高橋源一郎と橋本治が現代ものから古典まで手広く押さえ、その他は流行歌の歌詞や葬送のことば、方言、新世代俳…

いろいろな「感」

同業他社から来てもらっている人が急病で倒れ、その代わりを急遽務めなければならなくなった。平均年齢の極めて高い業界であるので、よくある話である。下半期すべては物理的に無理なので、同僚と手分けして引き受ける。義務感ではなく、かといって使命感で…

選挙も娯楽

独善的な都知事に、漢字の読めない人がトップでは話にならないと言われ、漢字以外のことも読めないその人が決めた解散で万歳をしていた面々の三分の二が、昨日をもって国会から消え去った八月最後の日曜日。あれは何の万歳だったのだろう。 ニュースを見てい…