青い六連星を懐かしむ

RALLY&Classics vol.3 (SAN-EI MOOK)モータースポーツはもっぱらF1に親しむばかりだった。しかし、90年代半ば以降、WRCも好きでよく中継(あるいはビデオ)を楽しんでいた。97年から新しく始まったWRカー規定でのラリーにはずいぶん熱を上げたものだ。各国の有力メーカーからユニークなマシンが数々登場していたけれど、もっぱら応援していたのはソニックブルーが鮮やかなスバルのマシンだった。
特に初代のインプレッサWRカーは美しい。惚れ惚れする。乗ってみたい国産車がまったくない中にあって、今でも唯一ほしいと思わされるのは、GC型のインプレッサである。そのインプレッサ*1が表紙になっている雑誌を書店で見かけた。昨シーズン限りで2リッターターボのWRカーはお役ご免となり、今シーズンから新しい規定のマシンが走り始める。このムックは長く続いた旧WRカーを振り返るものであった。
単なる懐古的な写真集もどきではなく、マシンの技術的な解説にも相当の頁数を割いている。またこの時代のラリーに関わったドライバー、エンジニア、マネージャーなどもあまた登場し、当時のことを熱く語っている。インプレッサから始まって、ランサー、エスコート、206、307、カローラコルドバ、オクタビア、フォーカス、アクセント、クサラ、ファビア、そして最後の帝王C4まで、まさに百花繚乱の時代をうまくまとめたよい特集だと思う。当時のスバルの映像をまとめた「WRCレジェンド スバル1990-2008 FOREVER BLUE~激動の19年~ [DVD]」とともに長く愛でたい一冊である。
そして私は「グランツーリスモ5」でスバル・インプレッサばかりを走らせるのであった*2
←今は亡きマクレー(3号車)の激走
スバルもホンダも世界最高峰のモータースポーツの世界に復帰してほしいと切に願う。

*1:このマシンはGCの後継型のGD

*2:あとはフェラーリ