本屋の行く末

BRUTUS (ブルータス) 2011年 6/1号 [雑誌]ジュンク堂書店新宿店が入っている新宿三越アルコットが来年三月で営業を終了し、全館をビックカメラに賃貸すると報じられた*1。なんということだろう。
新宿のジュンク堂は池袋店や大阪茶屋町店と並んで、日本有数の売り場面積を誇る大書店である。一回的に消費される本だけではなく、文化として残すべき書をも並べている書店は、いかに大いなる集合都市東京といえども、決して多くはない。
それなのに、そういうところを潰して、あろうことか、安売り家電量販店にしてしまうとは。いったい新宿にどれだけ家電屋を作れば気が済むのだろう*2。顰めっ面をして大袈裟に言えば、知性、教養、文化の敗北? いや、そんなものはとうの昔に敗れ去っているのだろう。
皮肉なことに「BRUTUS」の最新号は「本屋好き。」という特集を組んでいる。キャッチコピーは書に関わるすべての人々の断末魔の叫びのように聞こえる。