2011-08-22 シェルブールの雨傘 映画 何年ぶり、いや、何十年ぶりかで観た*1。 通奏低音のように鳴り響くミシェル・ルグランのあの有名な旋律とカトリーヌ・ドヌーブの圧倒的な美貌もさることながら、映像全体の色彩表現の実に豊かなことに、今さらながら驚かされた。多くの色を使いながら、きちんと計算された配色は決して品のない絵柄にはならない。おそらくデジタル・リマスターによって鮮やかさはよりいっそう印象深いものになっているのだろう。冒頭の雨の石畳の場面からエンディングのクリスマスのガソリンスタンドまで、そのことに目を奪われ続けた。 見事なまでにフランスの気配だ*2。ジャック・ドゥミ監督、1964年作品。 *1:2009年のデジタル・リマスター版 *2:行ったことないけど