初詣でらしきもの

morio01012012-01-04

神社仏閣に好んで詣でてはいるけれど、信心深いという真っ当な理由からではなく、「仏像かっこいい」「屋根の曲線が素敵」「薄暗く黴臭いところに興奮する」などという、極めて個人的な嗜好に導かれてのことである。もちろん信仰の対象になっているものを拝ませてもらう時は、丁寧に手を合わせている。
そういうことなので、正月だからと言って、この時だけ何かをお願いしにいくのは、たいへん気が引けるのである。ごめんなさい、神様仏様、今年は特別なんです。2日に大阪天満宮とお初天神にお参りし、今日は法隆寺中宮寺に詣でてきた。一番のお願いにふさわしいのは大阪天満宮だけである。ま、いいじゃないか、神様も仏様も聖徳太子もきっと聞き入れてくださることだろう。
さて、今日のお話。凍てつくような寒さであったからか、法隆寺中宮寺も「数えられるんじゃないか」というくらい、人が少なかった。正月に来るのは初めてなのだが、こんなものだろうか。もったいない。そのおかげで、国宝独占状態で堪能してきた。ジャイアントロボに似ている釈迦三尊、エヴァンゲリオン初号機そっくりの百済観音、その他諸々、俺のものにしてきた。隣接する中宮寺でもブラックビューティ菩薩半跏像と見つめあってきた。そのアルカイックスマイルは私のためですよね?
閉門の頃には雪がちらついてきた。震え上がるほど寒い。とても印象深い一日になった。