忍び寄る魔の手

くだらないことしか書かないと決めているこの場所に、政治の話を載せることはめったにない。でも生まれ育った大阪がめちゃくちゃになりそうなのを見ていると、少しくらいは「小賢しい小役人」の悪行を暴き立ててもいいかと思う。
大阪市長が市職員の選挙や組合活動に関するアンケートを行った。すべてが不気味な設問であるが、恐ろしいのは、こうした思想信条に関わるデリケートな調査が任意ではなく業務命令になっていることである。「正確な回答がなされない場合には処分の対象となりえます」という脅し文句までご丁寧に添えられている。金がない金がないと言いながら、大切な税金を使って、いったいこの輩は何をやっているのだ。現物(PDFファイル)は以下から見ることができます。気分が悪くなること必定。
http://t.co/oHCNuijd
尊重されるべき個人の思想信条や法律によって権利として守られていることをあからさまに弾圧しようとする態度はいったいなんなのか。密告を勧奨されることで市民相互に不信感が醸成され、そして自分と自分の取り巻き以外をいっさい信用しない者に権力を握られてしまった大阪は、一体この先どうなるのだろう。こんな俗悪卑劣な人間が将来を託す子どもたちの教育にまで直接介入しようとしているのである。やりきれない。劇場型選挙に興奮を覚えた大阪の人々は、困惑、狼狽した後、遠からず絶望の時を迎えることに、きっとなる。
そしてそういう信用ならない人間に群がる私利私欲にまみれた馬や鹿たち。こんなのに国会が乗っ取られたら、ほんとに終わりだぞ……。
http://www.asahi.com/politics/update/0210/OSK201202100211.html