東京ドームの憂鬱
四十八人衆グループのさいたまスーパーアリーナ公演初日に、東京ドーム公演開催決定と報じられた。これがこの日一番のサプライズである。でも大丈夫かなぁ。
彼女たちの大箱でのライブは、正直言ってつまらない。出てくる人間の数があまりにも多すぎて*1、散漫雑駁な印象しか残らず、また数を頼りにしているせいで個々人のパフォーマンスがまったくもって低調である。観ていてちっとも高まらない*2。指原さんがどこにいるかもわからないし(あっ!)。
いつもの劇場であれば、物理的な近距離感と親密さが「七難隠す」ということになるのだけれど、純粋な芸やオーラを試される場になると、たちまち意気地のないことになってしまう。そこが「国民的アイドル」と呼ばれることになった彼女たちの最大の弱点であろう*3。この点ではテクノポップ三人組はおろか、ももクロちゃんにすら及ばないと思う*4。年末年始に体験したこの二組のさいたまスーパーアリーナ公演では、いずれもそれぞれの持ち味で観客を魅了し、歓喜と興奮の渦に引きずり込んでいた。言うまでもなく3人と5人*5だけで、である。
四十八人衆グループの公式ブログのタイトル*6にあるように、東京ドーム公演は彼女たちの最終目標であった。これが「終わりの始まり」になってしまわないことを祈りつつ……。