アウェイ感を感じるライブ
前に大阪城ホールにでかけたのはいつのことか、思い出せない。この日記全体で検索をかけてもひっかからないので、少なくとも7年は行っていないということだ。7年分くらい自分の頭の中に入れておけというのは、また別の話。
朧気な記憶の中で、大阪城ホールは巨大な入れ物という思い込みがあったから、自分の席から見える風景のあまりにもこぢんまりしていることに*1、まず驚いた。知らず知らずのうちに横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナの広がりに慣れていたのだろう。距離感からすると、形は違うけれど、日本武道館が近いと思った。
さて、テクノポップ三人組のライブ、今回の「JPN」ツアーでは2度目となる*2。セットリストはアンコールの一部がなくなった以外、さいたまとまったく同じであった。そして彼女たちのパフォーマンスや構成、演出から受けた印象もほぼ変わらない。細部まできちんと詰められていて、3人だけでまったく不足感なく見せきっていた。プロフェッショナルで、本当にすばらしい。
しかし、どうにも自分の中に違和感というか、ひっかかりが残る。それが何かを考えながら聴いていたのだけれど、一言でまとめると「アウェイ感」ということか。もうね、「心のホーム」「基準点」がももクロちゃんになってしまっているのだ。
前日からtwitterで三人組のハッシュタグ「#prfm」を眺めていると、大阪公演の1日目は史上最高の盛り上がりであったというつぶやきが多数見られ、また今日の公演の出だしでも西脇さんが同じようなことを話していた。そして公演後には今日はすごかったという書き込みが続々と連なっている。もちろんそれらを否定するものではない。でもね、暴力的なまでの盛り上がりや一体感、多幸感、ついでに疲労感は、断然ももクロちゃんのライブの方が、ね。それを知ってしまったから、素直に飲み込めないの。
あとは「エレクトロワールド」より「ワンルームディスコ」の方が歓声が大きいとか。「ポリリズム」だけは別格として、ブレイク前後の曲よりここ1〜2年の曲の方がはるかに盛り上がっている。お得意のグダグダMCや持ち味の執拗な客弄りも不評のようである。私の周りには彼女たちのライブに初めて来たという人が多数*3で、もはや確実にかつてのファン層とは違ってきているのだなと、やり場のない寂しさを感じた。こればかりはいたしかたない。
二重の意味での「アウェイ感」。まさか三人組のライブでこういうことを感じるとは、夢にも思わなかった。ああ、もやもやする!
どうでもいい追記:テクノポップ三人組のファンのことをtwitter界隈では「パフュクラ」と呼んでいるらしい。おそらく「パフュームクラスタ」のことだろう。初めて知った。私の中のヲタ成分はもう「モノノフ*4」>「パフュクラ」になっちゃってる。
*1:実際には1万人以上入れるのだから、十分大きい
*2:1度目@さいたまスーパーアリーナ http://d.hatena.ne.jp/morio0101/20120129
*3:ライブ途中のMCで大本さんが手を挙げさせていた