田所針穴本の帯

morio01012006-03-13

午後から梅田に出た。田所美惠子さんの『針穴のパリ』(河出書房新社)が刊行されていた。田所さんのピンホール写真は、以前から手もとに置いてじっくりと見たいと思っていたので、とても嬉しい。感想などはいずれ本家ブログに。
ただ腹立たしいのは帯の人選である。飯沢耕太郎。この人はかつて「ピンホール写真は誰が撮っても同じようになるので、見ているうちに飽きてくる」と確かに言ったのだ。そんな人が推薦文を書くのか。もちろん田所さんの写真のすばらしさは別格であることは言うまでもないが、ピンホール写真にそういう偏見を持っている輩に書かせるのは、権威主義以外の何ものでもないだろう。あとの二人が角田光代三国清三であるのもその流れであるのは明白だ。写真のよさと帯のくだらなさのあまりの落差に愕然とする。