2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

静かな心で

この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、それぞれまっすぐに立っている。きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知ってい…

しばらくお休みします

昨日、東日本を襲った震災の被害状況がますます深刻なものになってきている。各種のメディアの報じるところを見聞きするにつけ、背筋の凍るような思いがし、胸が痛む。顧客の中には宮城や福島の者もいて、いまだに連絡がつかない親類縁者がいるという。無事…

会議中に揺れる

エンドレス会議の金曜日。その会議の最中に地震が襲ってきた。最初は、長いなと安穏としていたところ、いつまでも収まらず、揺れは激しくなるばかり。ついには皆が机の下に入ることになった。地震の多い関東に住む人たちも、これほどの揺れは初めてだと言っ…

キック・アス

バットマンやスパイダーマンのようなスーパーヒーローに憧れて、一般人が同じようなことをするとどうなるか。 酷い目に遭います。痛いし、死にそうにもなる。 ただこの映画がそうしたリアルな痛みを伴う世界と手を結んでいる以上、ヒーローものの基盤となっ…

東京タワーに思う

この地の人々の郷愁を誘う東京タワーも、余所者には典型的な観光地以外の何ものでもない。東京暮らしはまもなく6年が過ぎようとしているけれど、いまだに東京タワーは異国の象徴である。懐かしさではなくもの珍しさ。そしてこの333メートルの塔は、来春完成…

血みどろのち針穴

三月の新規顧客獲得大作戦の後始末会議がある。これで年度内の作戦はすべて終了となる。 午後から時間ができたので、行くかどうか、逡巡していた映画「冷たい熱帯魚*1」を観ることにする。なにしろ殺人そのものを描くもので、最も苦手な部類の映画である。お…

告白

漬け物のCMでの山口美江の「しばづけ食べたい」の台詞が印象的に記憶に残る。「下妻物語」は深田恭子と土屋アンナの快演怪演が鮮烈だった、大好き。「嫌われ松子の一生」では中谷美紀の軽いけど凄みのある佇まいに驚く。「パコと魔法の絵本」は15分で見る…

伊豆の踊子(1954)

1954年に公開された映画でまず思い起こされるのは、本多猪四郎・円谷英二の「ゴジラ」である。日本の着ぐるみ怪獣特撮映画の嚆矢にして金字塔である。他には溝口健二「山椒大夫」「近松物語」、成瀬巳喜男「山の音」「晩菊」、さらに黒澤明「七人の侍」「蜘…

近所のええとこ巡り

昨日に引き続き、エンドレスになるかも会議の日。しかし、さほどの波風は立たず、それなりの時間で無事に解放された。 その会議の前に北からのお客さんと地元巡りをした。お昼はマシバシイネツルカモでカレーを食し、松陰神社前商店街をぶらぶらする。輸入文…

三軒茶屋の仏蘭西

今月で契約関係が終了する顧客と次年度以降も関係が続く顧客の処遇を決める会議の日。当然のことながらいつも以上に神経を尖らせる。 夜は北の大地から来訪した人*1+ご一行を三軒茶屋で歓待する。例の古臭い映画館の裏あたりにあるちょっと小洒落たフレンチ…

カバーする安藤裕子

安藤裕子の新譜「大人のまじめなカバーシリーズ」はデビュー以来細く長く続けてきたカバー曲をまとめたアルバムだった。 世間には昔の名前で出ています的なかつての人気歌手が、自らのオリジナルを創作することなく、他人のヒット曲を縮小再生産するだけの存…

アバター

今さらですよね、ええ、わかってます、しかも3Dじゃないし。さらには日本語吹替版だし。 普通のSFファンタジーとして見た場合、どこに新しさがあるのか。おそらく山のような指摘があるだろうから、いまさらいちいち調べたりはしないけれど、勝手な利益を…

3月になったし

いろいろな仕事に区切りがついたこともあり、昨秋から活躍しているMacBookAirの中身を大掃除することにした。TimeCapsuleにバックアップを取ってから、あとはマックにおまかせで放置している。システムのインストールとか環境の再構築、復元には、東海道新幹…