2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

年度終わりの新年度

在原元方は「年のうちに春は来にけりひととせを去年とやいはむ今年とやいはむ」(古今和歌集・春上)と詠んだ。「ふる年に春立ちける日よめる」という詞書を持っている。暦の上ではまだ新年の正月を迎えていない旧年のうちに立春を迎えたことを言う。この時…

石庭と弥勒菩薩

明日は東京に行かなければならない。その間際になって、のんびりと羽を伸ばしきっている娘を連れて、所望されていた京都観光にでかける。有名かつ未見のところというリクエストに応え、龍安寺と広隆寺を選んだ。すっかり春の陽気だし、散歩するにもほどよい…

アウェイ感を感じるライブ

前に大阪城ホールにでかけたのはいつのことか、思い出せない。この日記全体で検索をかけてもひっかからないので、少なくとも7年は行っていないということだ。7年分くらい自分の頭の中に入れておけというのは、また別の話。 朧気な記憶の中で、大阪城ホール…

きょうのできごと

ここのところどんよりした空が続いている。今日も。 前夜録画しておいたF1マレーシアGPの予選を観る。去年とは微妙に勢力図に変化が出ている。ノーズ部分に変な段差のないマクラーレンを今年は応援する。ドライバーではバトン、ライコネンとベッテル。 ゆる…

東京ドームの憂鬱

四十八人衆グループのさいたまスーパーアリーナ公演初日に、東京ドーム公演開催決定と報じられた。これがこの日一番のサプライズである。でも大丈夫かなぁ。 彼女たちの大箱でのライブは、正直言ってつまらない。出てくる人間の数があまりにも多すぎて*1、散…

おのぼりさん的行動

羽根伸ばしで東京にやってきた娘と、ちょっとだけ観光めいたことをする。買い物をすること以外、特に行きたいところもないというので、オープン間近の東京スカイツリーを見物してきた。 1年半前、下側の大きな展望台ができた頃に来た時*1とは、スカイツリー…

サド侯爵夫人

それなりの時間で終わるだろうから、お腹をすかせていても大丈夫と高を括っていたら、なんと3時間半(含む休憩時間)を優に超える大長編で、終演時間は22時(18時30分開演)を大きく回っていた。もうお腹ぺこぺこでお尻も痛い。おまけに真後ろの初老の男性…

新しい電網板

新しいiPadがやってきた。 すでに3世代目となり、奪い合いになるほどの状況ではないため、発売初日の朝に黒猫さんが軽々と届けてくれた。もちろんイベントとして店頭で徹夜行列する人たちのことをどうこういうのではない。お祭りなんだから。 これまで愛用…

沈丁花の香りとあの日

これといってパッとしたこともなく、淡々とした日常が積み上げられている。だいたいが、人と会ったり、人と会ったり、人と会ったり、つまりは会議の繰り返しであるのだが。 退勤の途中で沈丁花の香りが漂ってきた。この匂いを嗅ぐと、大学の合格発表の日のこ…

去年は金曜日だった

大阪に戻ってくる時には、当座必要なものを鞄に放り込んで帰ってくるのだけれど、家族がいる、猫がじゃれてくるという心安さからか、緊張感なく時間を過ごしてしまうことが多い。おさぼりの言い訳です。 「鉄道でニッポン再発見!」という特集を組む「Discov…

3月ももう8日

朝から会議会議会議。そして新規顧客獲得大作戦の後始末もひとまず終了した。あとはうまく集まってくれることを祈るのみである。 前夜はこの時期恒例のアップルの電脳板*1の新型発表があった。例によって例のごとく、明け方近くまでその発表会の中継につきあ…

宇宙海賊世界制覇目前

もはや祭である。 先週あたりからのももクロちゃんの地上波放送への露出加減は半端ではない。しかも名だたるバラエティー番組*1ばかりであって、ほんの数ヶ月前までの状況*2とはまったく変わってしまっていることを強く感じる。そういえば今朝の情報番組*3で…

梅はまだまだ

小田急線の梅ヶ丘駅北側にある羽根木公園は梅の名所として名高い。毎年二月には「せたがや梅まつり」という催事を盛大に開いている。今年ももちろんやっていたのであるが、残念なことに、肝心の梅がほとんど花をつけないまま、催事の期間が終了してしまった…

古筆名筆で眼福

近世までに書写された古筆のいいとこ取りをしたずるい書物を「手鑑」という。もともとは一冊一冊の写本として存在していたものであるが、なにしろ数が少ない。ところが、武士や町人という新しい鑑賞者層が厚くなるに従って、一部でもよいから所有したいとい…