胡散臭いと思う

車を乗り換えたこともあり、その車種に関する書籍を何冊か手に入れて、ニヤニヤしながら眺めている。しかし、ろくに中身を確認せずに、ネットでまとめ買いしているので、中には酷いものも混じっている。たとえばこの本*1とか。
ハツカネズミ君に乗ってイタリアを旅するという、実に魅力的な内容であるはずなのに、これがもう酷い、酷すぎる。何が酷いかと言えば、取り付けるだけで燃費や挙動や操縦性などが劇的に向上するという「画期的な製品」のテスト(あるいは売り込み)のような記述が嫌になるくらい繰り返し出てくるのだ。もちろん筆者は大絶賛している。あまりの胡散臭さに、長靴の国の魅力などすべて消し飛んだ。そんなにすごい製品なら、モータースポーツの世界で常識になっているでしょ。あるいはメーカーが市販車に導入するとか。いずれも寡聞にして知らない。
もちろんこの商品を試したことはなく、本当に「魔法のような効果」があるのなら、それはそれですばらしいと思う。でもネットで見るこの商品の評判は相当怪しいものである。霊感商法一歩手前と言ってもいいくらい。えい出版は何を考えているのだろうね。ここがこんな胡散臭い本をシリーズで出しているのに、かなりがっかりしている。