京都で絵巻を見る

morio01012006-05-06

午後から京都に出かけた。先週末より京都国立博物館で始まった「大絵巻展」を見るためである。誰もが知っているような国宝から見る機会の少ない佳作まで約五十点が展示されている。この連休中にでかけておかないと、見る機会を逃してしまいそうだったのだが、これまた連休中であることをなめてはいけない、たいへんな人出であった。絵画と異なり、壁面に展示できない絵巻類は低い位置に平らに置かれている。つまり人垣ができれば、もう後方からはまともに見えないのである。源氏物語絵巻鳥獣人物戯画信貴山縁起の国宝御三家には、とんでもないほどの人が長蛇の列の彼方で群がっており、それを見るだけで眩暈がした。前二つはともかく信貴山縁起だけはゆっくり見たかったが、あっさり諦めた。一時間並んだところで見るのはきっと五分もないだろうから。その分、人気薄の他の国宝、重文をたっぷり鑑賞することができた。鑑賞用の単眼鏡が真剣にほしくなった。帰りに『ハチミツとクローバー』『のだめカンタービレ』の続きを買い込む。