蒼井優×4つの嘘

morio01012009-03-15

昨夏、wowowで放映された4人の制作者による実験的な小品集である。一番よかったのは蒼井優自身が歌うエンディング曲と言ってしまうと身も蓋もない。

テレビの人と映画の人では作り方がまったく違うということをあらためて知る。
なんでもかんでも説明しようとする第1章と第2章はあまり楽しめなかった。「これっておもしろいだろ」というような声が聞こえてくるようで落ち着かない。第3章の山下監督はシチュエーション・コメディの傑作「やっぱり猫が好き」を目指したのか、それが悪い方に出て意欲的な演出が空回りしているようだった。見ていてイタイ感じがした。いつもの緩い感じで作ってくれたらよかったのに。タナダユキ蒼井優で撮影したばかりの「百万円と苦虫女」の番外編にしていた。冒険はないけれど、安心して観ることができた。もっとも安心=素敵とは必ずしもならないところが……。
 公式サイト http://www.wowow.co.jp/extra/camouflage/
企画が先行しすぎると、こんなことになってしまうのだろうなぁ。