小津映画で神棚に祭り上げられるほど神格化された原節子が、成瀬巳喜男の作品で所帯やつれした妻を演じるおもしろさがまずあった。冷たい夫の態度に飽き飽きし、やさぐれてふてくされた表情を見せる原に、初めて血の通ったものを感じたように思う。とはいえ…
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