中途半端に復活

承前。
前環境が崩壊した私のMacBook、バックアップファイルの残骸から手動で必要なものを拾い出す作業をし、8割くらいは元に戻せた。
しかし、永遠に失われてしまったものもある。たとえば写真。さようなら、ベネチアの思い出。さようなら、島根のおじさま、その他諸々。致し方なし。針穴写真関係は別にバックアップを取ってあった。なにより原板のフィルムがあるからこういう時は安心である。仕事関係も複数のメディアに残してあるのでこれも大丈夫だった。趣味のものだけですんだのは不幸中の幸いであった。
現在はTimeMachineで新たにまるごとバックアップの最中である。もちろんパスワードは紙に書いて秘匿した*1。自らの責任とはいえ、精神的に疲弊した。皆様もお気をつけください*2

*1:この存在を忘れないようにしないと

*2:言う資格なし!

表現科学展と秋葉原

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昨日の日記に書くつもりにしていたことである。思いがけずマックが不調に陥ったため、一日ずれてしまった。
あれやこれやの業務で連続12日間立ち働き、日曜日は久しぶりに体の空いた日であった。天気もよいので、ポケロケ*1を引っ張り出して、湯島、秋葉原方面に向かった。
休日の東京は車も少なく快適である。ほどよく汗をかく頃にお茶の水に到着する。まずは湯島聖堂で「表現科学展」を鑑賞する。これは東京大学の河口洋一郎氏の実験的な習作展で、数年後にはロボットとして動かす予定のモックアップを展示するものであるという*2湯島聖堂の落ち着いた境内に愛嬌のある不思議な疑似生命体が居並ぶ光景はちょっとした見物であった。昌平坂学問所跡での未来的な催事というミスマッチ感がよかった。
その後、近所の湯島天神に行き、受験を間近に控える娘のためにお参りをするなどという親馬鹿モードに入る。あ、聖堂でもお願いしておきました。天神の内外は受験生とその家族、さらに梅見の客でごった返していた。用事を済ませたら早々に退散する。
さらにすぐ近くの秋葉原に立ち寄る。ここはもう思い出せないくらい前に人について来たことが一度あるだけで、自分一人で買い物のために来るのは初めてである。快適動作を求めてMacBookのメモリを今の2GBから4GBに増量しようと目論んだ。あらかじめネットで店の見当をつけておいたのであるが、4GBが五千円もしないのだから吃驚させられる。それにしても不況不況といいながら、この街の賑わいぶりはどうなんだろうか。不況じゃなければ、もっとすごいことになっているのだろうか。昨年の痛ましい事件のことも脳裏をよぎり、なんとも落ち着かない気分になった。
往路は「世田谷通→R246→六本木通→皇居のあたり→本郷通」と走り、復路は「靖国通→新宿通→外苑東通→青山通→世田谷通」のルートを辿った。走行距離は三十数キロ。