夜のピクニック

morio01012006-09-30

昨夜は三浦しをんの新作を読み耽ってしまい、結局床についたのは朝の6時……。起きたら昼になっていた。明日の日曜日は出勤しなければならないので、映画にでも行こうかと上映予定の手控えを手繰ってみる。「パビリオン山椒魚」と「ストロベリーショートケイクス」が気になったが、渋谷まででかけるのが億劫なので、近場のワーナーマイカルシネマズ多摩センターで「夜のピクニック」を見ることにする。多摩センターへはバス一本(20分)で行ける。次回、自転車で行くことも考えて、ルートをよく見ながら乗っていたのだが、いくつも大きな丘を越えるような感じで、けっこうきつそうである。距離はさほどでもない。
恩田陸の同名小説を原作とするこの映画は、とある高校の伝統行事である「80キロ歩行祭」での出来事を描く。原作では後半に行くにしたがって、どんどんテンションが上がっていったのに、映画の方は文字通り長距離を歩き疲れたかのように、だらりと締まりのないまま幕を閉じてしまった。文化祭や体育大会、修学旅行、部活動で感じるようなあの年代特有の高揚感、達成感を形象化しないことにははじまらないと思う。若い役者に特に欠点があるようには見えなかったので、脚本や演出がいまひとつだったということだろうか*1。そのうち原作を再読してみよう。
ワーナーマイカルシネマズ多摩センターは独自にミニシアター系の作品をよく取り上げているようでおもしろい。来週末からは見逃してしまった「マッチポイント」をやってくれる。行かなきゃ。

*1:盛り上げようとする場面でそれらしい音楽が声高に鳴り響くのは、かえって興醒めである