ドライブ日和

体育の日らしい快晴の一日だった。昨日戻ってきた車に乗っていくつか用事を片づけ、ついでに天保山まで走ってきた。今ではすっかり大阪有数の観光スポットになったこの場所は、もともとは小さな公園とフェリー乗り場しかなく、そのうら寂れっぷりが好ましくてよく気晴らしに来たものであった*1。ああ、懐かしい。化石燃料の無駄遣いを終えた後、夕方の新幹線で上京する。富士山側の窓から、ずっと大きな月が見えていた。車中で山崎ナオコーラの文庫本を読み切る。19歳の美術専門学校生と39歳の絵描きの恋愛を描く。おもしろく読んだが、年上の女性である必然性があまり感じられなかった。その点は小説にとって重要ではなかったのか。

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

*1:高校時代の部活動のランニングコースでもあった、ついでにあんなことやこんなことも