日本の形

大手配給会社の悪ふざけか談合か質の悪いジョークかよくわからないのだが、昨年、各賞を総ナメにした「ALWAYS 三丁目の夕日」の嫌な思い出が頭から離れなくて、その映画と同じように並べられてしまうからあの賞*1にだけはひっかかってほしくないと強く願っていたのにも関わらず、つい四冠を達成してしまうという悲劇的結末になってしまって、かえって評価を落とすのではないかと切なくなった「フラガール」（李相日監督）のDVDが発売になった*2。もちろんメモリアルBOXを指名買いである。一人静かにうるうるしながら再鑑賞する。

THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~ [DVD]

今日は他にもあと二枚。「カポーティ」（ベネット・ミラー監督）と「日本の形*3」（小島淳二・小林賢太郎）。世評の高い前者はいずれゆっくり楽しむつもりで今日は棚に収める。「日本の形」は「フラガール」の後に続けて見た。これは日本の伝統的な文化や所作を「外国人の立場から外国人に紹介する」という建前で作られたナンセンス短編映画である。小島淳二とラーメンズのユーモアは見る人を選ぶと思われるけれど*4、機知と毒と洒落っ気にくすくす笑いが止まらなかった。繰り返される「謎です」のフレーズが秀逸である。「箸」「夏休み」「謝罪」「宴」がとりわけ気に入った。

*1:言わずと知れた日本アカデミー賞

*2:あくまでも好き嫌いだけで放言しています、あしからず(^^;

*3:http://www.digital-voice.net/JPT/

*4:林檎と窓の比較CM　http://www.apple.com/jp/getamac/