歌舞伎を観た

morio01012007-12-13

年に一度の職場の行事である。顧客を引き連れて国立劇場*1で歌舞伎を観る。引き連れるといっても、現地集合現地解散、歌舞伎自体は勝手に観るというまったくもってなんだそれはという感じだろうが、これもお仕事なのであった。
12月に行くと、たいていは忠臣蔵関係のプログラムになってしまうが*2、そういう贅沢は言うまい。こうして身近なところで歌舞伎を観ることができるのがいいのだ。ビバ、東京。今年は裏忠臣蔵とでも言うべき演目であった*3。実際の討ち入りの裏側もしくは周辺で何が起こっていたのかということをお芝居にしている。昨年同様、今回の上演時間も比較的短めで、退屈せずに最後まで観ることができた。でも「忠」の精神が強調されて、内容的には少々胡散臭くもある。それが忠臣蔵だと言ってしまえばそれまでだが。

堀部彌兵衛 四幕(宇野信夫作 松貫四監修)
  第一幕 高田馬場
  第二幕 芝愛宕下青松寺の客間
  第三幕 同(十日経過)
  第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)

清水一角 一幕二場(河竹黙阿弥作)
  吉良家牧山丈左衛門宅の場
  同   清水一角宅の場

秀山十種の内 松浦の太鼓 二幕三場
  序 幕 両国橋の場
  二幕目 松浦邸の場
  同   玄関先の場

出演:中村吉右衛門中村芝雀市川染五郎中村歌昇 ・中村歌六 ほか

やはりと言うべきか、染五郎吉右衛門が大人気である。私も「高麗屋」とか「播磨屋」とか叫んでみたい。相当勉強して通わなければ無理っぽいけど。うまくタイミングを計って、どんぴしゃで声をかける渋い爺さんになりたい。なんかかっこいい*4
終演後は顧客と渋谷で飲む。大きな山場を乗り越えた彼らを「ひとまず」労う。