茄子 スーツケースの渡り鳥

茄子 スーツケースの渡り鳥 [DVD]小気味よくまとまっていた「茄子 アンダルシアの夏」の続編である。黒田硫黄の原作にアニメ映画独自のオリジナル要素を多数盛り込んだらしい*1
死んでしまった者に対して、残された人々の「けじめの付け方」を物語の中心に置く。ただし肝心の宇都宮でのレースシーンに重みのようなものが感じられないため、どれもこれも薄っぺらい印象であった。外国人選手が日本人スタッフや観客と同じように日本語をすらすら話していることにも、大いなる違和感を感じた。どうせアニメ用にいろいろ手を入れるのであれば、前作のヴェエルタからツールやジロくらいに話を大きくしてしまう方がよかったのでは? すかっと抜けていかない後味の悪さが残った。自転車の描写や走らせている時の車上からの視点はよかった。
さすがに次はないんだろうな。