期待はずれと期待できず

スターウォーズのスピンオフものである「クローンウォーズ*1」を観た。エピソード２と３を繋ぐ時間に起きた出来事を描いている。本編６作とは違い、すべて３DCGアニメーションで作成されている。実写とは言ってももともとがCGをフルに活用している作品であるから、この手法そのものに特に違和感はない。滑らかでスピード感のあるアニメ映像はさすがである。でもさすがなのはここまで。
本編で活躍するキャラクターが総出演といった趣である。「あの人とこの人があんなことやこんなことをやっていたのか」とネタバレ的な物語が展開する。ただしどれも掘り下げたというよりは、まんべんなく出してみたという以上のものには感じられなかった。しかも本編をよく知らないと、楽しめないどころか、何が起こっているのかすら理解できないと思われる。これをおもしろがるためには、少なくともエピソード１から３を観ておく必要があるだろう。
結局、マニアには裏話として惹き付けられるような深みがなく、そうでない人にはこれだけでは意味不明な物語という、いかにも中途半端な出来になってしまっている。つまりは自立した作品としての魅力を持っているとは言いがたい。残念ながら期待はずれの一作だった*2。
　　予告編　http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/wb/swcw/（音が出ます）
話は変わってもうひとつ映画ネタ。今度は期待できない話である。来年公開されるある映画に蒼井優の出演が決まったらしい*3。でもこの監督の撮る映画が私にはまったくダメなのだ。さらには主演の女優も鼻について、これまたまったく受け付けない。なんでこんなところに紛れ込んだのだろう。出なきゃいいのに。あくまでも個人的嗜好を語っているので、あしからず。

*1:http://wwws.warnerbros.co.jp/clonewars/mainsite/

*2:配給が20世紀フォックスではなくワーナーブラザーズであるため、冒頭のいつもの演出もなしで、いきなりがっかりさせられる

*3:http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081226-OHT1T00042.htm