世田谷を緩くポタる - トウキョウタルビ

せっかくの日曜日である。ガンガン走るか、ゆるゆる走るか。迷っているうちに横浜国際女子駅伝が始まり、それを見ているともう２時である。もはやガンガン走る気力も時間もなくなっていた。世田谷ご近所ポタを催行することにした。いつもの成り行きまかせな人生である。
まずは二子玉川に向かい、KOHORO*1に行く。民芸方面に関心の深い人たちに広く知られる店である。いくつかの陶器にぐっと来たけれど、もう一押しが感じられなくて散財はしなかった。でも頻繁に品物が入れ替わっているようなので、また出直してみようと思う。次に九品仏方面に繰り出し、久しぶりにD&Department *2へ。休日に来たのは初めてであるが、ずいぶんと混んでいた。昨年から展開している「NIPPON VISION *3」で扱う商品が広いスペースを取っていて、これまで置かれていたものは隅に追いやられているような感じがした。物欲スイッチが入りそうで入らず、ここでも見るだけに終わった。
北に進路を取り桜新町へ。世田谷区内には誰もが知る名物キャラクターを街のシンボルにしているところが二つある。一つは祖師ヶ谷大蔵のウルトラマン *4であり、もう一つが桜新町のサザエさん *5である。いずれも生みの親である円谷プロや長谷川町子と縁の深い土地である。
初めて訪れたサザエさん通り *6には一家のイラストがあちこちに掲げられている。ところが、日曜日であるのにシャッターを下ろしたままの店が多く、活気がまるで感じられなかった。そういうものなの？　しかも一番楽しみにしていた長谷川町子美術館まで展示品入れ替えで休館していた。あらかじめ調べておかなかった自分の愚かさを呪う。駅の方に戻り、３年前のチーズケーキポタ*7の最後の店として訪れたPLATINO*8の喫茶室で一休みする。マスカルポーネチーズとドライフルーツのタルトとアールグレイを楽しんだ。店から出ると、もう空はどんよりとした雲に覆われていた。くちくなった腹を抱えて戻ってくる。
　
サザエさん通りのイラストとtikit　／　PLATINOのタルト