半年ぶりの安藤裕子
SUICAのチャージをしようとしたら、「このカードは使えません」だと。いきなり出鼻をくじかれたけれど、半年ぶりの安藤裕子のライブに気分は高まるばかりである。なにしろあの東京国際フォーラムのしかもホールA*1である。大丈夫か、安藤?
広い広い会場は空席もなく人で埋め尽くされていた。まずはめでたい。私は立つのが嫌だから、二階席を取った。今夏のライブは4月に発売されたベストアルバムと連動するもので、デビュー以来の活動の集大成のようなセットリストであった。特に愛している曲*2も披露してくれて、魂がうち震えた。大阪公演から一週間、休養十分の安藤は体調も良さそうで、声にも力があってとてもよかった。MCはあいかわらずどうしようもない感じだったけど*3。
濃密な二時間半が終わって感じたのは、やはり安藤の曲にホールAは大きすぎるということだった。残念ながら会場の隅々まで気が届いていない。どんなにPAがボリュームを大きくして音圧を上げても、安藤の曲調はそういう操作と馴染むことはなく、彼女の持つ繊細さや品のよさがすべて台無しになっているように感じた。バンド形式なら昨年のツアーファイナルで使ったC.C.レモンホール*4あたりが適正ではないかと思う。あの時はじっくりと聴ける親密な空間になっていて、たいへん好ましかった*5。ぜひ考えてもらいたい(と誰に言っているのだか)。
帰路、有楽町駅の窓口でSUICAの不調を訴える。駅員は読み取り機械に通すと問題ないと言う。なんで、さっきは、と言いかけてやめた。使えるならそれでいいですよ。なんだったんだろう。明日は大阪で父の四十九日の法事である。朝七時台の新幹線で大阪に戻る。起きられるのか>俺。
安藤裕子 LIVE 2009 "The Best"
2009年6月26日(金) 東京国際フォーラム ホールA
- はじまりの唄
- 安全地帯
- み空
- Green Bird Finger.
- Happy Go Lucky
- さみしがり屋の言葉達
- あなたと私にできる事
- シャボンボウル
- 忘れものの森
- SUCRE HECACHA
- Lost child,
- 海原の月
- TEXAS
- パラレル
- The Still Steel Down
- 隣人に光が差すとき
- 聖者の行進
■アンコール
- 水色の調べ
- サリー
- のうぜんかつら(リプライズ)