なんとなく癇に障る
シーズン開幕当初の速さがすっかりなくなったと思ったら、鈴鹿から札束で奪い取ったF1開催権を財政難からあっさり手放したりする某巨大自動車企業のCMに登場するこども店長*1が癇に障る。出てくると胃の腑の奥が熱くなる*2。昔からこましゃくれたのがとても苦手。総じて子役は苦手。上手いって褒められるのほど苦手。ちょっと前なら「千と千尋の神隠し」の坊の声をやった彼とか。才能に嫉妬しているのだろうと言われると、返す言葉はない。
「ドラゴンクエスト」(スクウェア・エニックス)の最新作が二日間で二三四万本も売れたという*3。今年最大のベストセラーになるであろう村上春樹の『1Q84』(新潮社)は六週間で二〇〇万部である*4。値段はといえば、前者が5,980円で、後者は上下合わせて3,960円である。文学の敗北でも語ってみる?*5