クラシックとジャズのはしご
朝の新幹線で東京へ戻る。午後から二つのライブをはしごする。
まずは日比谷へ。知り合いの所属するアマチュアオーケストラ*1の特別演奏会が日比谷公会堂で催される。歴史のある重厚な建物で聴くクラシック、芸術の秋だなぁと一人勘違いをする。演目はワーグナー「楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」とベートーヴェン「交響曲第九番」である。王道の組み合わせだ。演奏自体はアマチュアらしいおおらかなものであったけれど、やはり第九は第九、聴かせどころではじんと感情に訴えかけてくるものがあった。150人を越える人々にそれぞれの生活があって、なんとか時間をやりくりしながら今日のために練習を重ねてきたのだなと、つい志の輔の名作落語「歓喜の歌」のエピソードなどを思い起こしてしまった。
終演後は写真仲間のrinさん、いしぐろさんと銀座のライオンで喉の渇きを癒す。昼間から大盛況です(下の写真)。出張で東京に来ていたweblog244さんも合流する。
次のライブの開演時間が迫ってきたので、先に辞去し、東京国際フォーラムに向かう。毎冬恒例の上原ひろみ漬けの日々が始まる。今日を皮切りに三週連続(東京・大阪・東京)で彼女の演奏を楽しむのだ。
上原のソロ演奏を聴くのは、今夏の東京ジャズに続いて2度目である。ずっとバンド編成のライブばかりであったので、大きめの会場が続いていたのであるが、久しぶりにやや小振りなところに帰ってきた。アンプを通さず、ピアノの生音を聴かせる趣向は、演奏者と観客の双方に強い緊張感をしいる。手に汗握りながら、上原の紡ぎ出すダイナミックかつリリカルな即興演奏に必死でついていった。陶酔の2時間だった。
あとの2公演はザ・シンフォニーホールとサントリーホールで催される。クラシック専用ホールで彼女の超絶なピアノを堪能できるのだ。上原こそリアルのだめだと信じる私には、これ以上ない組み合わせである。楽しみだ。
以下セットリスト(ネタバレです、検索で辿り着いた方、ご注意ください)。
HIROMI UEHARA / Japan Tour 2009 "Place to be"
2009年11月29日 東京国際フォーラム・ホールC
[1st]
- I've Got Rhythm
- Sicilian Blue
- BQE
- Islands Azores
- Berne Baby Berne
- Choux A La Creme
[2nd]
- Green Tea Farm
- Capecod Chips
- Old castle, by the river, in the middle of forest
- Pachelbel's Canon
- Viva! Vegas (Show City Show Girl / Daytime in LasVegas / The Gambler)
[encore]
- Place To Be
- The Tom and Jerry Show
#公演日によってセットリストの一部が変わるらしい。