ビル・アトキンソンのアプリ

iPhone用のGoogleアプリが日本語音声認識に対応した。某国営放送局の夜のニュースでも取り上げていた。やってみると確かに便利で、マイクに近づいて囁くように話しても、きちんと認識した*1綾波レイPerfumeもピンホール写真も大丈夫。地名を言えば、地図が出るし、二つの駅名を並べると、乗り換え案内までしてくれる。速度もなかなかのもので、まずは実用的なレベルに仕上がっていると思う。ただ苦手なことばもあるようで、そのあたりは今後精度を上げていくことになるのだろう。
しかし、今日はそれ以上に興奮するアプリに出会った。名をPhotoCardという。開発者はビル・アトキンソンである。バブル期以前からMacを使っている人なら誰でも知っているHyperCardやMacPaint、QuickDrawの開発者である。とりわけMacを使うきっかけになったHyperCardには思い入れが深く、それを生み出したアトキンソンは、大袈裟に言えば「私の神様」のような存在である。今は自然写真家に転じてしまい、直接Appleに関わることはない。
PhotoCardはちょっとHyperCardを思い出させる名前で泣けてくるけれど、写真や音声、文字を載せて作るグリーティングカード用のアプリである。さしてめずらしいものではない*2。神へのお布施ということで納得している。そしていつかiPhone用のHyperCard*3を出してくれたらなぁと夢想しているのであった。
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*1:音節を意識して発音すればなおよし

*2:と言ってしまうと、身も蓋もない

*3:Mac用だともっと嬉しい