悪夢のエレベーター

悪夢のエレベーター [DVD]サスペンスやミステリーに明るいわけではないけれど、パターンとしては、「誰」を秘密にするものと「どうする」を隠しておくものとに、大雑把に分けることができるのではないか。多くのものは前者に属していて「犯人はおまえだ、めでたし」で終わる。後者は犯人が始めからわかっていて、「うまくやったつもりだろうが、お見通しだ」といかにしてことに及んだかを解き明かそうとする。
悪夢のエレベーター*1」はこの二つがうまく組み合わされている。まずは「誰」,次に「どうする」、そして再び「誰」となる。
低予算丸出しのチープ感漂う画面に萎えそうになりながら見ていると、次第になんだかよくわからない展開(安易と言えば安易)に引き込まれていく。どの俳優も演技が仰々しいし、何かにつけて五月蠅い印象が強い。ありていにいえば、嫌いなタイプの演出であるのだが、それでも「何が謎か」と振り回されているうちに最後まで観てしまったという、そんな映画である。

エレベーターに閉じ込められてしまった何だかワケあり気な男女4人。助けを呼ぶ手段のない非常事態。絶対関わりたくないメンバー同士がエレベーターに閉じ込められた。しかし、なぜかお互いの秘密を暴露しあっていくことに!?そして、閉ざされた空間の中、ある“謎”に気が付いたとき、遂に悪夢のような事件が起きる!しかし、扉の外では更なる悪夢が待ち受けていることを、誰も知る由はなかった――。(公式サイトより)

*1:公式サイト http://www.akumu11.jp/