はじめての針穴写真
ブログを日記代わりにする前は、一日の出来事を備忘録のようにマックに入力していた。2003年10月18日の記事は「晴れ。午後から彩都メディア図書館に行き、ピンホールカメラの講習を受けた。写りはともかくとても楽しかった。晩はむつみ屋。阪神はダイエーにサヨナラ負けをした。」とあって、この日、生まれて初めてピンホール写真を撮ったことがわかる。ついでに星野阪神が日本シリーズで負けたことも。
今は万博公園から兵庫県宝塚市に移ってしまったメディア図書館での一般向け講習会を受けた。持参したリプトンの紅茶缶にビール缶から切り出した針穴を取り付けて、太陽の塔を撮ったのが最初の1枚だった。今から6年半も前のことである、ということは、ピンホール写真を撮り始めてもうそんな年月が経っているのか。
その時の写真がこれである。幟の左側に太陽の塔が写っている。備忘録日記にはこの2日後にピンホールカメラを注文したことが記されている。香港zeroimage社の35ミリフィルムを使うカメラである。少々使い勝手が悪かったため、ほどなくブローニーを使うzero2000を手にし、以来、そのカメラをメインにしていろいろな針穴写真を撮り続けてきた。もちろん太陽の塔も。
来週から始まる「Tokyo Pinhole Today」で太陽の塔をテーマにして展示するのは、自分にとってちょっと特別な感じがする。太陽の塔そのものが好きであることに加えて、初めての1枚がこの塔であることに、なにか因縁めいたものを感じるのである。もちろん勝手にだけれど。
- ルーニィのサイト http://www.roonee.com/?p=752
- ギャラリー針穴定点観測 http://rooneehiyo.exblog.jp/12671357/