月曜日のユカ

月曜日のユカ [DVD]加賀まりこと聞けば、とてもきつそうな人*1という印象が強い。しかし、この映画の加賀のなんとキュートでコケティッシュなことか。メイクも衣装もスタイリッシュなバービー人形のように見える。すごいな、カタカナ語だらけだ。
男を喜ばせることに生き甲斐を感じる18歳の女を演じる。恋人を持ちながら、今でいう援助交際のようなことをする(こう言ってしまっては身も蓋もない感じがする)。とにかく取り巻く男どもはみな単なる引き立て役でしかない。圧倒的な加賀の勝利。中尾彬が妙に若くて違和感が……。
映像も早回しやストップモーションなどを使って、この時代のものとは思えないような作り方をしている。多少のあざとさはあるけれど、泥臭くない雰囲気はちょっと同時代の日本映画にはないものだろう。あの倉本聰が脚本で参加している。るーるるー、のテレビドラマとはずいぶん違う。中平康監督。1964年。

*1:あくまでも私の感じるところ