Colorful

Colorful オリジナル・サウンドトラックネタバレっぽい話あり。要注意。
金子みすゞ「わたしと小鳥とすずと」や啓蒙歌「世界に一つだけの花」は気持ちが悪い。まさかこのアニメのクライマックスにこれに通じる台詞が飛び出すとは。タイトルの「カラフル」とは要するにそういうことなのね。
原恵一監督の劇場版クレヨンしんちゃんのシリーズはどれもよくできていて、とりわけ「嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」は傑作といってもよい完成度を誇っている。前作の「河童のクゥと夏休み*1」はまんま「E.T.」の焼き直しでどうしようもない出来だったので、今度のはどうかなと、ちょっとドキドキしながらでかけたのであった。しかしながら、全体のテーマは上記のごとし。「みんな違って、みんないい」、ごもっとも、道徳ですね、これは。
一方で登場人物の感情のきめ細やかな描写のいくつかにはほろりとさせられた。主人公の母親が灯油をこぼしてしまってつく溜息の場面とか。どうして全編をこういうふうに作らないのだろう。ちょっとした動作で深い感情を描くことのできる監督なのに。音楽も残念ながらむやみに感情を煽ろうとするものになっていた。ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞。
 公式サイト http://colorful-movie.jp/index.html
tamagawa #1 tamagawa #2
この夏に針穴写真を撮ったこの場所が映画のエンディングの舞台だった。偶然に驚いた。