川上とか三浦とか

「クウネル」は買ったことがなくて、立ち読みでいつもすませるのだけれど、掲載されているいろいろな記事の中でも川上弘美の小説だけは欠かさず読んでいた。くどいようだが店頭で。それが一冊にまとめられ『ざらざら』(マガジンハウス)として刊行された。これくらいの短編の織りなす小宇宙が、川上の最も得意とするものだと思う。ことばに無理も無駄もなく、ころりとした丸い玉のような佇まいがある。三浦しをんのデビュー作『格闘する者に○』、初エッセイ『しをんのしおり』(ともに新潮文庫)も、三浦ならではのスピード感やキレがたいへん心地好かった。なんか癖になりそうな文章である。
今日の夕焼けは青とピンクがとても綺麗だった。あわててローライとGRとたるびで写真を撮った。うまく撮れたか。
ざらざら しをんのしおり (新潮文庫) 格闘する者に○ (新潮文庫)