謎の着信
目覚めると、携帯の着信ランプが点滅していた。留守録のメッセージを聞くと、これが不思議な内容であった。
このことは君と私だけの秘密にしておくから、安心して家に帰っておいで。
なんなんだ、これは。もちろん心当たりはない。あるはずない。声の主は中年か初老の男性である。いったいどういう秘密、どういう関係なのか、ものすごく気になるぞ。大切な用だったら気の毒なので、間違い電話であることを伝えようかとも思ったのだけれど、変な「釣り」電話だとこちらが困ったことになるので、申し訳ないがスルーすることにした。
午後からは免許更新のために地元警察に行く。半分ペーパーの優良ドライバーゆえ、30分の講習(ビデオ垂れ流し)を受けて終わりである。
- 作者: 中村征夫
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2006/10/20
- メディア: 新書
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