はじめての文学

morio01012006-12-07

文藝春秋芥川賞直木賞を牛耳るブランド力を駆使して、日本現代小説の新しい全集を刊行し始めた*1。この秋には同じ文春から丸谷才一鹿島茂三浦雅士らのお偉方による『文学全集を立ち上げる』という書が出されていて、二十一世紀に読んでおもしろい作家だけを集めて全集を作ったらどうなるかという試みがなされていたが、今回の新全集はそれとはまったく無関係である。じゃ、アレは何だったのかという疑問がなくもないが、ひとまずおいておくことにする。ラインナップされる作家は当代きっての人気者ばかりであり(主に純文学系=芥川賞系列)*2、そこそこ売れるのは間違いない。作家自選*3によるこだわりの「裏ベスト盤」的な内容で、商売だけを考えた単なる寄せ集めアンソロジーでないところは好感が持てる。未知の作家を味見するものとして手頃(1238円税別)であるのもよいと思う。すっきりした装幀はちょっとお洒落にも見えるし。この新全集が売れに売れたら、次は直木賞系列の「はじめての文学2」を出すつもりかもね。
はじめての文学 村上春樹 はじめての文学 村上龍 007 ゴールドフィンガー アルティメット・エディション [DVD]
その二冊と一緒に「007 ゴールドフィンガー」の新しいDVDも手に入れた*4。新作が公開される度に旧作の売り出しがあるようだけれど、今回は映像、音響ともにかなりのブラッシュアップを施したとのこと。ショーン・コネリーのはどれも名作だから、まだ持っていないのをぼちぼちと。
あっ、今日はPSP版「パラッパラッパー*5の発売日だった!! 失念……。