久しぶりの京都

仕事絡みの研究会のため、京都へ赴く。普段は近場しか走らせない車で高速を突っ走る。突っ走るといってもあの車だから、ちっとも突っ走っていないのだけれど*1
この会がスタートしてもう18年か19年になるはずで、構成メンバー5名に入れ替わりはないものの、それぞれの境遇や立場は大いに変化した。それを思うだけでなんだかしみじみする。もともとは大阪で月に一回顔を合わせていたのが、今や勤務地がばらばらになってしまって、簡単に集まれないような状況になってしまった。今日はそのうち3名だけが集まった。およそ1年ぶりである。話し合わなければならない重要案件もあったのだけれど、ほとんど旧交を温めるだけで終わってしまった感があり。まぁ、いいか。
昼は部屋提供者*2ご推薦の某所*3で冬季限定鴨なんばを御馳走になる。関西風の薄い出汁と鴨のねっとりした脂が五臓六腑に染みわたった。おいしゅうございました。その後はこれまた秘匿の某所で濃厚な珈琲と超絶カツサンド、玉子焼きのようなフレンチトーストをいただく。食べ過ぎ鴨。くちくなったお腹をさすりながら、嵐山周辺をドライブ案内してもらう。おおつごもり前日のかの地は観光客もさほど多くなく、冬枯れの景色とあいまって、独特の静寂を感じさせた。こういう日に針穴カメラを持ってゆっくり散策するのもいいだろうなぁ。
主要案件についての話し合いの後(?)、互いの趣味世界の話で盛り上がる。何一つ重なるところはないけれど、なんだか熱の入り方に「ヲタ特有な薫り」が漂っていて、よくわからないけれど伝わってくるという不思議な感覚を味わった。来年からはできるだけ定期的に集まろうということにもなって、埋み火のごとき「若き日の熱い思い」がまた少しだけ熱を持ってきたような嬉しさを感じながら、喧しい車に乗って帰ってきたのだった。

*1:助手席に乗っていた友人は「いつ止まるかわからない 発進時にエンストしそうだ」と思っていたそうな

*2:情報図書館学の専門家

*3:名前を出すなと厳命される