グエムル 漢江の怪物
カンヌでも評判だったという韓国産パニック映画だが、何に対して本気なのかがいまいち掴みにくかった。パニックで怖がらせたいのか*1、人間ドラマを描きたいのか、気味の悪い怪物*2をCGで大暴れさせたかったのか、それともギャグまみれにしたいのか。得体の知れぬ怪物がいつ襲いかかってくるかわからないという状況にありながら、さほど緊迫感を感じさせないところが最大の不満点である。怪物が住み、ウィルスが蔓延している(とする)地域に、ど素人が簡単に潜入できてしまうのはどうなんだろうか。しかも中では好き放題に行動している。なんだか。一事が万事、どの場面も場当たり的でご都合主義のように感じられた。そもそも人が血を流したり、死んだりするのを映像で見るのが嫌いなのに、これを選んでしまったところがいけないんだけどね。ペ・ドゥナが見たかったのだよ*3。それにしてもあの終わり方はカタルシスがなくて辛い。
グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2007/01/26
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