胡散臭い恵方巻
恵方巻なんて子どもの頃からまったく知らなかった1960年代生まれの大阪人です。
生まれも育ちも大阪なのだけれど、節分に決まった方角に向かって巻き寿司を食べる習慣などまったくなかった。という話を先週のatcyさんの写真展の折にしきはんさん＠江戸っ子にしたのである。彼女はよその土地の文化に浸食されているような気がすると言っていたが、それ以前に恵方巻の習慣そのものがかの地でも一般的なものではなかったのだから、そんなことは決してないのだよんということを熱く語ったのであった。そもそも近頃の恵方巻ブームは完全に海苔業界とかコンビニなどが領導したもので、もっともらしさとありがたさを求めて大阪船場の商人の旧習を持ち出したに過ぎない。世を広く覆うのは特定の地域の文化ではなく、あざとい商業主義に他ならない。10月のハロウィン騒動も何じゃそれって感じです。
それにしてもなんでみんなそんなに幸せになりたがるのだ。しかも同じ方を向いて。自分の向きたい方に向かって、好きなものを食べて好きなことをするのが一番の幸せではないのか。だから今日は南を向いてカレーを食べた。幸せです*1。
