夜は四谷で島根料理

凶区/Erotica東西の温度差といえば、先日の関西系芸人と女優の結婚式テレビ生中継のことを忘れていた。なんでも関西では紅白よりも高い視聴率だったとか。ふーん。私もれっきとした関西人だけれど、まったく見たいと思わなかったのですが。だからといって関東人になりかけているということはないと思う。
朝からきちんと仕事をして*1、夕刻、新宿に出る。秋の写真展の打ち合わせをするためである。ギャラリーまでの道すがら、ジュンク堂書店新宿店に立ち寄る。森山大道の『凶区/Erotica』(朝日新聞社)を見つけた。世界各地の風景が極めてコントラストの強いモノクロのグラデーションに変換される。あえて不遜な物言いをすれば、新しい試みはここにはなく、森山のこれまでに体得した職人芸の集大成*2を披露する一書だと感じられた。他には新進気鋭の劇作家、本谷有希子の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)』(講談社文庫)と、高橋みどり『おいしいヒミツ』(メディアファクトリー)を購入する。高橋の本は愛用している『伝言レシピ (クウネルの本)』(マガジンハウス)に通じるお気楽さがよい。手間がかからないけれど、決して手抜きではなく、しかもおいしそうな料理が並んでいる。川内倫子の料理写真が楽しめるのも嬉しい。
ルーニィで写真展の実務的なもろもろの打ち合わせをする。いよいよである。9月までまだまだと思っていたのに、ここまで来ると、残り時間の少なさにちょっとだけ焦りを感じ始めてしまう。まぁ楽しまないとね。
風邪気味のくみさんはお茶をした後に先にお帰りになる。しきはんさんと二人で島根料理の店「主水」で夕食をとる。どの料理も美味しくいただいたが、なにより店員の接客がものすごく気持ちよくて、また次も来たいと思わされた。

*1:当たり前です(^^;

*2:被写体にしろ、写真の作り方にしろ