バナナはどこから
バナナが好きである。「おやつには一日一本」と言われたような記憶があるなどというと、年齢に線を引かれて「向こう側」であることを自動的に認定されそうだが、そんなことはどうでもよく、今は好きなだけバナナを食べられるようになった幸せを噛み締めたい。
かつて中部の母だか北の女王様だかが「フィリピンバナナと台湾バナナは別物」という発言をしていた。いつもはスーパーで安売りされているフィリピンバナナを何の迷いもなく買い込んでいたのだが、その発言を信じて、今日は並べて売られていた台湾バナナをなんとなく買ってみた。値段は倍以上する*1。食べてみると、見かけ以上に彼我に差のあることがわかる。確かに味の濃さ、甘みの深さ、香気などが明らかに違っている。ずんぐり台湾君、すごいぞ。気軽にバクバク食べるのがもったいない気がするくらい*2。ああ、美味しい。
バナナ一つでここまで盛り上がれるのかと自分自身に呆れながら、「平和ボケしてるなぁ」と独りごちてみる蒸し暑い夏の夜……。
