四字熟語と「すべきは」

morio01012007-07-30

いささか旧聞に属することになるが、先般、新大関が誕生した。広く知られるように、大関横綱に昇進した力士は協会からの使者に対し口上を述べるのが習わしとなっている。あの口上はいったい誰が考えているのか。それぞれのケースで違いがあるはずなのに、近頃むやみに四字熟語がそこに含まれているのはなぜなのだろう。しかも聞いたこともないような奇々怪々なことば*1である。この流れは二代目貴乃花の「不惜身命」「不撓不屈」をもって嚆矢とするらしい。「一所懸命*2」とか「鋭意努力*3」とかでいいじゃないか。もしくは「努力すべきは努力し」とか。で、負け越したりしたら、「反省すべきは反省し*4」と答えておくのだ。ぜんぜん反省していないとか中身がないとか批判されそうだね、これだと。でも政治の世界だと有効みたい。あほくさ。
  すぐ死ぬくせにうるさい蝿だ (きょうの放哉)
どうでもいい話ついでにもうひとつ。琴光喜の顔を見ると、子どもの頃、テレビに出ていたくしゃおじさんを思い出すのだなぁ。

*1:私だけが知らないとしたら嫌だ

*2:千代の富士はこれだった。さすが

*3:かなりいい加減

*4:今年の流行語大賞候補か