会田のカオス

MONUMENT FOR NOTHING結局、17日まで練馬美術館でやっていた「山口晃展」に行けずじまいとなる。6月に上野の森美術館で開かれた山口と会田誠の展覧会も行けなかったし。
口惜しいから、高価ゆえ買うかどうか迷っていた会田の『MONUMENT FOR NOTHING』(グラフィック社)を注文してしまった。会田自身が選んだ集大成的な作品集である。エロ・グロ・ナンセンスという評言だけでは片づけられない異様な熱が感じられて、目がピリピリしてくる。ポップさと猥雑さの鬩ぎ合いが刺激的でたまらない*1。権威として崇め奉ってもしかたがない。自由な解釈を許すであろう懐の深さを勝手気儘に楽しみたいと思う。
bk1からは会田本と同時に仕事関係の本がどどんと届く。脳内スイッチを強制的に切り替えられるかのよう。

*1:北斎春画を意識したという会田の代表作「巨大フジ隊員VSキングギドラ」は典型的。ここで見られます。http://www.takahashi-collection.com/kako/aida.html