チック上原

morio01012007-09-26

チック・コリア上原ひろみのライブを聴きに行ってきた。
待ち合わせをしたタコさんと青山学院傍の交差点で落ち合い、骨董通を六本木方面に向かう。途中のHUGO BOSSに人だかりができていて、なんだと思って覗いてみると、ルイス・ハミルトンがいた。マクラーレンのF1マシンもあった。チームと不仲のアロンソは来ていたのだろうか。閑話休題
ブルーノート東京に着くと、ライブをご一緒するタコさんの仕事関係の知り合い二人もちょうど到着したところだった。整理券をもらってから近くの店でしばし歓談する。去年から今年のライブのことを話したところ、立派な「上原追っかけ」であることを認定された。嬉しいやら哀しいやら。
黒服の店員に案内されたのはステージ左側、ピアノから5メートルほどのところのテーブル席だった。正面ではないけれど、演奏者にはとても近い。ほどなくチックと上原が登場する。我々側にはチックが、向こう側に上原が着席する。つまり「チック・コリアの背中と上原ひろみの顔*1」を見ながら聴くということである。これが「上原の背中とチックの顔」を見ながらだったら、ちょっと萎え……(以下略)。まずはよかった。
演奏は終始スリリングで心が震えた。どっしり構えたチックに上原が勢いよく挑みかかるという図式である。ピアノという鍵盤楽器を創造的に使いこなす名手二人。張り詰めた空気感、緊張感が飲食を許さない。きっと店側には困った演奏者であろう。チックがMCで「今日は偉大なコンポーザーの曲を演奏する(適当に意訳)」と語ったとおりのラインナップで、あっという間に最後のアンコールまで突き進んだ。もっと聴きたかったが*2、あの濃密さを考えると、これくらいがちょうどいいかもしれない。次は上原のバンドの単独のライブだ!
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Chick Corea Rendezvous in Tokyo Duet with Hiromi Uehara
at Blue Note Tokyo
2nd show on September 26th, 2007
 1 Very Early / Bill Evans
 2 Summertime / George Gershwin
 3 Deja vu / Hiromi Uehara
 4 How Insensitive / Antonio Carlos Jobim
 5 Humpty Dumpty / Eric Morris
 6 Bolivar Blues (Encore 1) / Thelonious Monk
 7 Spain (Encore 2) / Chick Corea

今回のライブの解説@ブルーノート東京 http://121.83.133.32/jp/schedule/detail.php?id=78

*1:ずっと嬉しそうな顔をして演奏していた

*2:ほんとは昨日も来るはずだったのだ。無念。