懐かしき社会見学

大阪人 2007年 11月号 [雑誌]誰しも記憶に残っているであろう、小学校時代の社会見学。春秋の遠足とは微妙に空気感の違うこの校外学習行事は、「あくまでもお勉強なのですよ」という建前と「普段絶対に行けない場所で刺激的じゃ」という本音が鬩ぎ合い、日常生活の延長線上にある遠足*1よりもむしろ大いに楽しみであったりした。
今でも強く印象に残っている社会見学がふたつある。ひとつは大阪市都島区にあった雪印の乳製品工場*2、もうひとつは高槻市明治製菓のチョコレート工場*3である。どちらもたくさんのお土産*4をもらったからという意地汚い理由でよく覚えているのは言うまでもない。と、ここまで書いてきてひどく懐かしい気分になった。
こんなことを思い出したのは、今日、近所の書店で「大阪人」の最新号を買ってきたからにほかならない。特集は「大阪人の社会見学」である。私の覚えているふたつはここにはないけれど、見学に行ったら楽しそうな会社がたくさん並んでいる。行ってみたいところ。

  1. 山岡金属工業 大阪人必須の「たこ焼き器」製造メーカー。
  2. 阪急電車正雀工場 阪急電車だらけ。ちなみに家から自転車で10分。
  3. 日本銀行大阪支店 1903年生まれ。辰野金吾*5の傑作。
  4. 大阪市環境局舞洲工場 フンデルトヴァッサーに作らせたゴミ処理工場。

左党にはアサヒビール吹田工場や河内ワインがあるし、小学生で賑わっているだろう明治乳業ヨーグルト工場などもある。どこも一人では受け付けてもらえないので、有志を募ってポタリング(または散策)企画で行くのがよさそうである。
一緒に買ったのはこれまた身悶えする特集を組む「Meets Regional」の最新号。関西の珈琲事情を語っている。明日にでも行ってみたい店があるのにそれはかなわない。とても口惜しい。

*1:近所の大きな公園とか京都奈良の神社仏閣はいつでも行けるのだった

*2:例の食中毒事件で閉鎖された

*3:槇原敬之のヒット曲「No.1」にも登場する

*4:もちろん乳製品やお菓子類

*5:中之島中央公会堂も辰野作