目黒川の桜並木

夜半まで降り続いた雨も朝起きたらすっかりあがっていた。tikitを携えて勇躍東京へ向かう。平日とはいえ、さすがに春休み、どの駅もどの列車も大入り満員である。満開の桜とあいまって、浮世離れした気配が濃厚である。
いつもなら品川で降りた後、渋谷まで山手線で行き、そこから田園都市線世田谷線と乗り継ぐのであるが、今日はtikitがあるので、目黒で降りて、そこから目黒川沿いの桜を見ながら世田谷までポタリングすることにした。
見事です、目黒川の桜。ほとんど途切れることなく、川沿いに桜並木が続いている。どの木もまさに満開でちょうど見頃であった。風に吹かれて舞い散る桜吹雪もすばらしい。堪能する。川に面した道にはこじゃれたカフェや雑貨店もあり、大勢の人で賑わっていた。代官山にも近いので、きっとそのあたりの文化が流れ込んでいるのだろう。
花見客を驚かさないように、そろりそろりとカエル号を走らせる。ベルは鳴らさない。歩行者がこちらに気付いた時に会釈して追い越すのであるが、ポケロケに乗っている時とは、明らかに追い抜かされる人の表情が違う。いわゆる「可愛い物を見た」という顔になっているのだ。確かに私のステルスブラックのポケロケは見た目が怖い。それに比べて明るい緑色のちっこいtikitは威圧感というものがまるでない。なんだかこちらもニコニコしながらつい会釈をしてしまう。ちなみにロデオもおおむね「可愛い物を見た」という顔をしてもらえるけれど、乗っているこちらにあまり余裕がないので、顔面が引きつっていることが多い。相手に突っ込んだらことだし。
夕方、到着。それから職場に出勤し(!?)、夜まで仕事をする。晩ご飯は吉葉で野菜カレーを食べた。
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目黒川の桜 / 空を覆い尽くす桜・桜・桜
きちんと手入れされた軒先の植木にも桜 / 黄昏れる松陰神社前駅の長い影