オレンジに酔いしれる

morio01012008-06-14

ずっと以前からオランダのサッカーが好きであった。クライフのオランダとベッケンバウアーの西ドイツの試合*1の衝撃的な印象は、今も強く記憶の中に残っている。「ウイニング・イレブン*2」をするときも選ぶのはもちろんオランダである。ということで、開催中のeuro2008*3でもオランダを激しく応援している。つい明け方まで生中継をおいかけるものだから、寝不足な日が続く。初戦のイタリア、昨日のフランス、2年前のワールドカップの上位2カ国を相手に、まさに絵に描いたような圧勝劇*4を演じた。これは優勝間違いなしではないか!
オランダの何がいいかといえば、極端なまでの攻守のバランスの悪さである。全員攻撃全員守備というトータルフットボールの発祥国でありながら、結局いつも攻めて攻めて攻めまくるという超攻撃サッカーになってしまう。したがって、気持ちよく攻めているときは無類の強さを発揮するのに、いったん攻め込まれるとどうしようもないほどのもろさを見せてしまう。とにかく守りが嫌いなので、とりあえずしのいでなんてことができないのだ。この国が国際的な大会で安定した成績を残せないのもゆえなしとしない。守りを信条とするイタリア*5とは好対照である。
しかし、いや、だからこそ、オランダのサッカーは鮮烈な輝きを放つのだ。ノーガードで打ちまくるボクサーよろしく、喧嘩上等、後は野となれ山となれという潔さがすばらしい。おまけにお家芸として内紛騒動が得意であるのも,彼ららしくていい感じである。ひとまず予選リーグは首位で抜けた。決勝トーナメントでも大暴れしてほしいところだが、あっさり伏兵に敗れ去ることも大いにあり得る。その危うさを存分に楽しみたい*6
euro2008 http://jp.euro2008.uefa.com/

*1:1974年ワールドカップ西ドイツ大会決勝

*2:サッカーゲームです

*3:UEFA欧州選手権

*4:それぞれ3対0、4対1だった

*5:こちらは安定していい成績を残している

*6:オランダの次に好きなイングランドがいないのは残念