送信先にはご注意

morio01012008-11-16

千年紀とかで大騒ぎしている源氏物語の主人公光源氏は、「(手紙というものは)人目に触れることがあるといけないと用心して、昔は事細かになりそうな時でもことばを選んで書き紛らわしていたものだ、まったくもう……*1」というようなことを、若菜下巻で言っている(というか、心の内で思っている)*2
まことに千年後の現代でもこのことばにはしみじみさせられる。特に間違った相手、間違った場所に向けて、メールや発言を送信してしまった時は! 「ああ、そのメール、ちょっと待ってくれ〜」と何度画面に向かって叫んだことか。それに近いことを週末にやってしまったので、しばし猿のように反省する。せめて文面は誰に見られても問題がないように心掛けるしかない。
梅田のヨドバシカメラで娘のMacBook用の内蔵ハードディスクを探す。バルク品はどうも世界的に品薄らしく*3、品揃えは豊富とは言えない状態だった。日立製80GBを購入する。あわせて家の中で行方不明になってしまったT8のトルクスドライバーも購う。そのまま5階へ向かい、とあるブツを探した。そして見つけた。11月10日付日記で、奈良の亀仙人に「プラグスーツの綾波は普段の行いの良い人のところにだけ来るのだと思います」という御託宣をいただき、その言葉通り見事にプラグスーツ綾波(右上写真参照)を引き当てたのだった。笑いが止まらない。

*1:思い切り意訳

*2:落ち散ることもこそと思ひしかば、昔、かやうにこまかなるべきをりふしにも、言そぎつつこそ書き紛らはししか。人の深き用意は難きわざなりけり(源氏物語・若菜下)

*3:そういう掲示があった