ヤッターマン

映画「ヤッターマン」オフィシャル・ヴィジュアル・ブック一仕事を終えた中学生が東京にやってきた。今日からしばらく同居生活になる。
娘は嵐のファン、私は深キョンが見たいということで、二人の欲望のベクトルが見事に一致して、「ヤッターマン」を観に行くことにした。原作ファン、映画ファン、双方に言い分があるだろうが、ここまでお遊びに徹して実写で漫画をやろうとしたことに敬意を表したい。同じく原作が漫画である庵野秀明監督*1の「キューティーハニー*2」と同等以上のこだわりが感じられた。しかも両作品とも原作を知らなくても十分楽しめる出来であるところがよい*3。こういうB級でやけくそ気味なノリは洗練や技術だけでは作り得ない。オリジナルに対する深い愛あればこそである。
言わずもがなであろうが、やはり深田恭子ドロンジョはすばらしかった。あの強烈なビジュアル*4はもちろん、下手くそな台詞回し、変な踊り、とんでもない妄想、何もかもブラボーである。手下のボヤッキー生瀬勝久)とトンズラー(ケンドーコバヤシ)もいい味わいで光っていた。善玉の二人(櫻井翔福田沙紀)はドロンボー三人を前にして完全に霞んでいたように感じた。
下品な下ネタや意味不明のドタバタが嫌いな人には辛いだろうが、こういう映画がこういうご時世に登場する奇縁を喜びたいと思う。渋谷シネパラスで鑑賞。
  公式サイト http://www.yatterman-movie.com/
映画館からほど近い某林檎館で娘に約束していたiPod nanoを買ってやる。そしてつい衝動的に黒くて小さいやつ*5を自分用にポチッとな……。物欲万歳。

*1:早くエヴァの新作を見せてくれ!

*2:これもよかった

*3:もちろん知っていればもっと楽しめるだろう

*4:上滑りなコスプレに終わっていない!

*5:http://www.apple.com/jp/ipodshuffle/