緑と赤ならノルウェイの……

美術手帖 2009年 08月号 [雑誌]「芸術手帖」最新号の赤と緑のあざとい配色の表紙に引っかかってしまう。狙うところ、仏像の次は神社ですか? 中はそれなりにおもしろい。東京国立博物館では「伊勢神宮と神々の美術*1」という企画展が開催中である。で、表紙の赤い服を着ている人はおつれあい*2と仲良くやっているのだろうか*3
西川美和の「ディア・ドクター」を見たので、安心して直木賞候補になった『きのうの神さま』(ポプラ社)を読み進めている。帯の推薦文は椎名林檎が書いている。これがなかなかよい。たいていは商売っ気が出過ぎたくだらない帯になっているのに、きちんと著者のことを理解した上で、自分の言いたいことを切れ味鋭く書き切っている。
ペーパーバックスタイルになった森山大道の『Light & Shadow 光と影 新装版』(講談社)は、アレブレボケ写真と安物臭い紙質が見事にマッチしている。モノとして愛でたい感触がある。『村上春樹1Q84」をどう読むか』(河出書房新社)は名高い論客が居並んではいるが、どうにも企画のさもしさばかりが感じられる。売り時を逃してはならないとばかりに出版された印象がどうしても拭えない。
また『オトナの国語』(ぶんか社文庫)とか荒川洋治『ラブシーンの言葉』(新潮文庫)とか買ってるし。あくまでもお仕事の資料なの。あとは新書や文庫が1キロくらい。
おまけ:F1に大きな、そして悪いニュースが続く。昨年のホンダに続いてBMWも撤退すると発表された。ルノーもやめたら、メーカー系はフェラーリトヨタメルセデスだけになってしまう。もう一つの悪いニュース。大嫌いな暴君が期間限定で戻ってくる。来るなよ。